Adobe Analysticsによる米国のオンラインセールスの動向調査では、サンクスギビングデー(11月28日)の売上は前年に比べて14.5%上昇し、42億ドル(4,580億円)となった。同日のEC売上が初めて40億ドルを突破した。
発表によると、最も売れ行きが良かったのは、先週公開がスタートした映画「アナと雪の女王2」関連商品。L.O.L. サプライズ!が2番目で、ファイヤーTV、アップルラップトップ、ビデオゲームのマッデン20が続いた。
同社はまた、ブラックフライデー(11月29日)のオンラインセールスは、昨年の62.2億ドルを約20%上回る74億ドルに達すると予測。さらにサイバーマンデーは、ECの収入が初めて90億ドルを突破する日になると予測している。
11月と12月では、オンライン売り上げは1,437億ドルになると試算。昨年の1,260億ドルから14.1%増加することとなり、小売全体の成長率4.0%と比較して、ECの成長ペースが大幅に上回ることを示している。またスマホからの買い物が、対前年増加分の半分を占めるほか、今年のクリスマスにはスマホからの購入が初めてデスクトップを上回るだろうと予測している。
消費者のオンライン取引を好む傾向が強まる一方、大手小売の一部では、サイト障害が発生した。
CNBCによると、サンクスギビングデーの日、コストコのサイトが一時的にダウンした。現在も、通常よりサイトがスローであると表示している。また当日限定のプロモーションに関して、翌日29日まで延長すると発表している。
H&Mでもサンクスギビングデーの朝にサイトがダウン。期間は5分以内だったが、金曜日の朝にも再び断続的な停止があったという。
また、ノードストロームのオフプライスストア、ノードストロームラックで技術的な問題が発生したほか、ホームデポのウェブサイトでもロードに時間がかかる問題があったという。
オンライン購入の増加に加え、昨年に比べて、今年はサンクスギビングデーからクリスマスまでの期間が6日間短く、サイトの障害がシーズンの売り上げに与える影響も大きい。
ABCニュースが紹介した試算では、コストコがサイト障害で失ったサンクスギビングデーの売り上げは、1,100万ドルに上る。