米マクドナルドは、テキサス州ヒューストンとテネシー州ノックスビルで、チキンサンドイッチの試験販売をスタートした。
タイプはクリスピー・チキンサンドとデラックス・クリスピー・チキン・サンドの2種類。前者はバターとピクルスを、デラックスではトマトとレタス、マヨネーズをトッピングしているという。USA Todayによると、12月2日から来年の1月26日まで販売する。その後、全国展開の可能性もある。
チキンサンドは各社がしのぎを削る激戦市場。8月にニューオーリンズ発のポパイズ・ルイジアナ・キッチンが新メニューを投入したことをきっかけに過熱。王者チックフィレイやウェンディーズなど、各社が自社のサンドこそがナンバー1だとして、SNSでバトルを繰り広げたことで話題となった。ポパイズでは販売直後から売り切れが続き、腹を立てた客が損害賠償を求めて提訴したり、銃で店員を脅したりするなど、様々な事件が発生した。11月初旬に販売が再開されると、各店舗には待ちかねた客が殺到。メリーランド州では、順番を巡る口論から殺傷事件に発展するケースもあった。
マックにチキンサンド導入を求める声は、以前より上がっていた。フランチャイズのオーナーが加盟する全米オーナー協会は7月の報告レターで、「マクドナルドのチキンサンドは、第一優先事項だ」と主張。「カスタマーが欲しているのはチキンサンドだ。不幸にも、顧客はそれを購入するためにチックフィレイに行かなければならない。」と述べ、試験導入を呼びかけていた。