ルディ・ジュリアーニ氏に協力し、ジョー・バイデン親子に不利益となる情報の収集や、ウクライナ政府へのバイデン氏捜査の働きかけなどに関与していた実業家、レフ・パルナス氏はMSNBCのインタビューで、昨年10月に選挙資金法違反で勾留された際のトランプ氏の元弁護士との面会を振り返り、大統領のために犠牲になるよう要求されたと感じた、と語った。
MSNBCのレイチェル・マドウ氏のインタビューの一部で、パルナス氏は、トランプ氏の元弁護士で、自身の弁護を依頼したジョン・ダウド氏を解任した理由を説明。
パルナス氏は、ダウド氏を施設に呼び、保釈に関する話をしたが「私を出そうとしていないと感じた」と語った。パルナス氏は、ダウド氏が依頼人を助ける代わりに、落ち着かせようとしつつ、軍曹のように話し、良い子にしろなどと命令をした、とやりとりを振り返った。この後、パルナス氏はダウド氏に解任を告げ、部屋を出るよう警告したと述べた。
マドウ氏から「大統領を守るために犠牲になるように言われたのか」と聞かれると、「それが、わたしが感じたことだ」と答えた。さらに「私を黙らせようとした」と加えた。
パルナス氏は同インタビューで、ジュリアーニ氏に協力して行ったウクライナ政府への働きかけについて、トランプ大統領はすべて正確に把握していたと明かした。
トランプ氏は、パルナス氏が拘束された昨年10月、同氏との面識がないと述べている。一方、パルナス氏は多くのイベントで会う機会があり、トランプ氏は嘘をついていると主張。CNNのインタビューでは、嘘を言うたびに「他の写真を見せる」と述べた。
トランプ氏は16日、記者から改めてパルナス氏について聞かれると、ファンドレイジングで写真を一緒にとったのだろうと述べつつ、「この男が何者かさえ知らない。」と再度面識を否定。「彼が何に関係しているか知らない。どこから来たのか知らない。何も知らない。たた一つ言えるのは、これが大きなでっち上げだということだ」と述べた。
パルナス氏の代理人はツイッターで、トランプ氏とパルナス氏が一緒に写る画像や動画を公開している。