米文具チェーンのパピルス 全店閉鎖へ

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グリーティング・カードや文具を販売するパピルス(Papyrus)の親会社「シャーマン・ファイン・ペーパーズ(Schurman Fine Papers)」は23日、破産法第11条の適用を申請した。同社は申請書類の中で、2月末までに米国とカナダにある全店舗を閉鎖する計画を明らかにした。

パピルスのほか、同社が運営するアメリカン・グリーティングス(American Greetings)、カールトン・カード(Carlton Card)を合わせた全254店舗を閉鎖する。閉鎖により1,000人以上の従業員が仕事を失う。

同社のウェブサイトでは、全商品セールを開始しており、20-40%のディスカウント値段でカードや文具が購入できる。

裁判所に提出された資料によると、経営悪化について、小売業界の全体的な低迷に加え、収益性を損なう独特の運営および業績の問題があったと説明。不採算または古い店舗の閉鎖や改装費用、製品コストの上昇や値付けの問題を挙げた。改善のため、過去24ヶ月間、ベンダーからクレジットを得るための交渉や、サービス提供に関するより有利な契約条件、家主との交渉、資産売却に関する交渉を行っていた。現在の資産総額は3,940万ドルで、負債は5,490万ドルだとしている。

同社は1950年にカードや文具のインポーターおよび卸売業者としてスタート。1973年にカリフォルニアのバークレーに第一号店を出店した。1980年代からフランチャイズの拡大をはかったが、2008-9年の金融危機の頃、過度な借入体質となり、財務および運営の危機を迎えた。同時期、リストラを達成するため、戦略的および財務上のパートナーを模索。2009年にアメリカン・グリーティングスにパピルスのブランドと卸売事業を売却する一方、同社の北米の小売事業を買収することで合意し、この結果、一時期500店舗以上を展開する小売事業者になった。

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シンクタンクのコアサイトリサーチによると、2019年に閉鎖を計画する小売は9,300店舗以上で、前年の5,844店舗より50%近く増加。2017年の8,069店舗を上回り、過去最高となった。

減少傾向は今年も続くとみられており、1月に入ってから大手百貨店のメイシーズが29店舗の閉鎖する計画を明らかにしたほか、家具・インテリア量販店のピア1インポーツ(Pier 1 Imports)は、942店舗のうち約半分の450店舗を閉鎖すると発表した。さらに今週、ファッション小売のEXPRESS(エクスプレス)が2022年までに91店舗を閉鎖する計画を発表した。

Mashup Reporter 編集部
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