疾病対策センター(CDC)は26日、カリフォルニア州で2人、アリゾナ州で1人の新型コロナウィルス(2019-nCoV)への感染が確認されたと発表した。シアトルとシカゴの患者を含めると合計5人となった。いずれもウィルスの発生地である中国の湖北省武漢に最近旅行している。現在、感染疑いのある100人が検査中だとしている。
カリフォルニア州では、オレンジ(Orange)郡とロサンゼルス(Los Angeles)郡で2人の感染が確認された。地元保健局によると、患者は空港に到着した際に気分が良くないと述べており、救急車で搬送された。オレンジ郡では、50代の男性が地元の病院に隔離されているが、体調は良好だという。
アリゾナ州マリコパ(Maricopa)郡の患者はアリゾナ州立大学に関係する人物の感染が確認された。Foxニュースによると、症状は重くないが、現在隔離されている。年齢や性別、学生や教職員かなど詳細は公表されていないが、寮に住む人物ではないという。
中国政府は26日、新型コロナウィルスの感染により80人が死亡し、患者数は2,744人に達したと発表した。うち461人が重症だという。現在、団体旅行の禁止令を発令している。
北京の米国大使館は26日、チャーター便で武漢の領事館の職員と一部の民間人を退避させると発表した。
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CDCは現在、アトランタおよびシカゴ、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルスの5カ所の国際空港で武漢からの直行便および乗り継ぎ便の乗客に対し、検疫を行っている。