政治評論家でMSNBCの番組司会をつとめるクリス・マシューズ(Chris Matthews)氏は、ネバダ州のバーニー・サンダース氏の勝利について、1940年のナチスのフランス侵攻に例えて心境を語った。
サンダース氏の勝利が濃厚になった時点で、マシューズ氏は「現時点でバーニーを止めるのは難しいようだ。11月にどんな危険があるかについて、カーヴィルと一致している。」と語った。
マシューズ氏のコメントの前、政治コンサルタントで、クリントン元大統領の選挙アドバイザーを務めたジェームズ・カーヴィル(James Carville)氏は、サンダース氏の指名は民主党にとって政治的な自殺行為と述べ、トランプ氏に勝利できないと見解を語った。
マシューズ氏は予備選が「ほぼ終了している」と述べ、続けてナチスのフランス侵攻にまつわるエピソードに言及。
「昨晩、1940年夏のフランス陥落について読んでいたのだが、ルノー首相はチャーチルに電話して”おしまいだ”と告げた。チャーチルは”どうしてだ。ヨーロッパで最強の軍隊があるじゃないか。どうしておしまいなんだ”と聞いたんだが、彼は”おしまいだ”と語るばかりだった」
マシューズ氏は「私もこのような重い気分だ。カーヴィルほどワイルドにはなれないが、彼はすごく賢い、この件については正しいと思う」と語った。
ユダヤ移民の息子として生まれたサンダース氏は、ホロコーストで親戚を失っている。ユダヤ教徒のサンダース氏の勝利をナチス侵攻になぞらえたことで、ツイッターにマシューズ氏を非難するコメントが溢れた。
サンダース陣営のコミュニケーションディレクターのマイク・カスカ氏:「ナチスによって一族が消し去れたユダヤ人候補者のキャンペーンを第三帝国に例えるのを止めるよう、全国ネットワークに訴えることになるとは思いもしなかった。」
「リベラルニュースネットワークとのたまう主要メディアの評論家が、圧倒的な勝利を収めたユダヤ人候補者をナチスとの戦いに敗れたフランスと比較するのを見て、本当に傷ついた」
「クリス・マシューズは辞職するか、解雇するべき。コメントは一線を超えている。われわれに必要なのはジャーナリズムであって、大げさなヒステリーではない」
「そうかもしれないが、ホロコーストを含まないで指摘する他の方法が無数にある。」