ニューヨーク州のクオモ知事は21日、州外からの訪問者に14日間の自主隔離を求める地域を、31州に拡大すると発表した。
クオモ氏は声明で、41州で感染率が増加している一方で、ニューヨーク州は着実に減少していると説明。前日の新型コロナウイルスによる死者数は2名(ニューヨーク市はゼロ)だったと述べた。感染者数は855人、検査数66,169件に対する陽性率は1.29%だった。
今後も引き続き警戒が必要だとして、新たに10州を隔離対象にすると発表した。今回追加されたのは、アラスカ、デラウェア、インディアナ、メリーランド、ミズーリ、モンタナ、ノースダコタ、ネブラスカ、バージニア、ワシントンの10州。前回規制の対象となったミネソタ州は、今回リストから外れた。
規制は、過去7日間平均の感染者数が10万人あたり10人以上または、検査の陽性率が10%以上の州に適用されている。在住者も対象となる州を訪問した人は、帰宅後14日間の隔離が求められる。違反した場合、初回で2,000ドル、2回目は5,000ドル、最高で1万ドルの罰金が科される場合がある。
クオモ氏は先週、訪問者の追跡に関する規定を発表した。飛行機の利用者は空港到着後、出発地や連絡先、滞在先を記載した書類を当局に提出しなければならない。書類を怠った場合、召喚状が発行され、最大で罰金2,000ドルが科せられる。車や電車などで訪問する場合は、オンライン上からでの登録が求められる。ニュージャージー州やコネチカット州などトライステートエリア間の往来や、エッセンシャル・ワーカーは隔離対象外となる。
また客に対するソーシャルディスタンスが徹底できていないとして、州の酒類管理局が以下の4件の飲食店のリカーライセンスを一時停止したと発表した。
- Brik Bar in Astoria
- MIA in Astoria
- Maspeth Pizza in Maspeth
- Secrets Gentlemen’s Club in Deer Park on Long Island
7月21日時点で、隔離対象となる州は以下の通り
- アラバマ
- アラスカ
- アーカンソー
- アリゾナ
- カリフォルニア
- デラウェア
- フロリダ
- ジョージア
- インディアナ
- アイオワ
- アイダホ
- カンザス
- ルイジアナ
- メリーランド
- ミシシッピ
- ミズーリ
- モンタナ
- ネブラスカ
- ノースダコタ
- ニューメキシコ
- ノースカロライナ
- ネバダ
- オハイオ
- オクラホマ
- サウスカロライナ
- テネシー
- テキサス
- ユタ
- バージニア
- ワシントン
- ウィスコンシン