観光客に人気のダイナー、エレンズ・スターダスト・ダイナー(Ellen’s Stardust Diner)が閉店の危機に直面している。NBCニューヨークが報じた。
1987年創業のスターダストは、スタッフによる歌やダンスのパフォーマンスで知られており、いつも長蛇の列で賑わうタイムズスクエアの有名店。
同店は現在、60万ドル以上の賃料を滞納しているという。レストランのドアには貸主からの通知が添付されており、8月7日までに滞納家賃を支払わない場合、退去が命じられる。
スターダストは3月16日、新型コロナの感染拡大に伴い200人以上のスタッフをレイオフした。その後、職を失ったスタッフの救済基金が設けられ、2万5,000ドル以上の募金が集まった。募金は現在も継続中で、100ドル以上を寄付した人には、スタッフがリクエスト曲を歌い、その動画が送られるという。
ニューヨーク市では20日より第4段階の事業を再開したが、国内で感染が拡大していることから、モールや映画館など屋内の娯楽施設や、店内での飲食は先送りされた。ブロードウェイミュージカルも、来年1月まで全公演中止を発表している。
パートナーシップ・フォー・ニューヨークシティ(Partnership for New York City)による最新の報告書では、市内の中小企業23万社のうち、3分の1の再開は難しいと推定している。