メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ(MTA)は15日、マンハッタンの全ての地下鉄の駅とバスに、コンタクトレス運賃支払いシステム「OMNY」を設置したと発表した。
OMNYのシステムは、ICカードや、スマートフォン、スマートウォッチ、デビッドカードやクレジットカードを機械にタップして、駅に入場することができる。昨年5月より、4・5・6番線で運用が開始された。
現在472駅のうち、348駅で導入済みとなっており、年末までにブルックリンとクイーンズの全ての駅で導入が完了する。アンリミティッド(定期券)や割引運賃については、2021年から利用できる予定だという。
またロングアイランド鉄道やメトロノース鉄道では、2021年から導入を予定している。
OMNYのエグゼクティブ・ディレクター、Al Putre氏は「全てスケジュール通り、予算通りだ」と語った。
現在のメトロカード・システムは、2023年に終了を予定している。
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なおMTAはパンデミック後に乗客数が減少し、深刻な財政赤字に陥っている。年末までに連邦政府から120億ドルの財政支援がない場合、サービスを最大40%削減し、運賃を値上げする可能性があると発表している。