メーガン妃は先月、ニューヨークタイムズの寄稿で第2子を流産したことを告白したが、英王室が沈黙を続けていることに対し、一部から非難の声が上がっている。
メーガン妃は寄稿「The Loss We Share」で、今年7月に長男のアーチーちゃんを抱いている時「鋭い痛み」に襲われ、「第2子を失ったことが分かった」と述べた。「耐えられないほどの悲しみ」を味わったと自身の体験を共有した。
デイリー・ミラー紙の王室担当記者ラッセル・マイヤーズ(Russell Myers)氏は、この件でバッキンガム宮殿にコメントを求めたが、「2人の極めて個人的な問題」として回答を拒否されたとラジオ番組talkRadioで、明らかにした。
同氏は「王室は、勇気があり正直なことだと公式声明を発表すべきだった。何カ月も報じられている双方の亀裂を多少なりとも修復できただろう」と語った。
なおデイリー・ミラー紙が王室関係者の話として「王室は当然のことながら、深く悲しんでいる」と報じていたことに対し、公式声明を発表することで、会話を生み出すきっかけになったはずだと主張した。
デイリービーストもエリザベス女王とチャールズ皇太子、ウィリアム王子のそれぞれの広報担当は、メーガン妃の寄稿に対するコメントを拒否したと報じている。ヘンリー王子夫妻は、記事が出る前に王室側への告知は行っていたという。
マイヤーズ氏の批判に対し、王室解説者のリチャード・フィッツウィリアムズ(Richard Fitzwilliams)氏は、今年の王室とヘンリー王子夫妻の関係は「疑いの余地なく、厳しいものだった」と述べつつ、今回の対応を無関心の表れだと決めつけるのは「完全な誤り」だと反論した。
ウィリアム王子やチャールズ皇太子は「夫妻に非常に協力的」で「常に彼らは情報を入手しており、今回のニュースを大変悲しんでいると報道されている」と述べた。
また、米ニュースサイトE!の記者で王室解説者メラニー・ブロムリー(Melanie Bromley)氏は、インサイダーに対し「王室がこの話題を前向きなPRとして使うようなことがあれば、それは品がない。これはメーガン妃とヘンリー王子の喪失であり、個人的な経験を共有したものだ。他の王室メンバーが宣伝の機会と捉えるべきものではない」と王室側の対応を擁護した。
なおインサイダーによると、バッキンガム宮殿が、報道に対して公式声明を発表するのは、極めてまれだという。「never complain, never explain」(不平を言うな、言い訳をするな)は、エリザベス女王の母が1936年に用いて以来、王室の伝統となっている。