生ハムで転倒した客、イタリア食品店「イータリー」を提訴

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ハムで滑って怪我をしたのは、店のせい。ニューハンプシャー州の夫婦が、イタリア食品・雑貨マーケット「イータリー」を相手に、5万ドル(約727万円)の損害賠償を求める訴訟を提起した。

AP通信が訴状をもとに伝えたところでは、昨年10月、ボストンにあるイータリーを夫と訪れたアリス・コーエン氏は、食品サンプルコーナーに向かおうとしたところ、床に落ちたプロシュートで滑って転んだ。

原告は「身体を怪我し、人生の楽しみを失い、痛みと苦しみを抱え、治療に必要な医療費を負担した」と説明。実際の費用は、通院と理学療法を合わせて7,500ドルを請求されたという。

イータリーには床を適切に掃除しなかったという落ち度があったと主張。店には「床の表面から不必要な危険をなくす義務、店内を合理的に安全な状態に保つという通常の注意を払う義務、そのような危険な状態について警告する義務」があるとした。

アリス氏に加えて、原告に名を連ねた夫のロナルド・コーエン氏は「共同生活者の損失(Loss of Consortium)」を主張しているという。

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コーネル大ロースクールの説明によると、「Loss of Consortium」は、不法行為によって、愛情や性的関係を含む家族関係の「利益」が失われることを指す。過失や不法行為によって負傷または死亡した人の配偶者は、「Loss of Consortium」に基づいて損害賠償を求めることができる場合があるという。

夫妻はボストン・サフォーク郡の裁判所に提出した訴状で、陪審による裁判と最低5万ドルの損害賠償を求めている。

イータリーは現在、ニューヨークの2店舗を含む8店舗を全米で展開している。

Mashup Reporter 編集部
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