政府のUFO捕獲&実験プログラムは存在しない、ペンタゴンが報告

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国防総省は新たな調査報告書で、政府や民間企業が地球外技術のリバースエンジニアリングを行った証拠はなく、政府がUFOを捕獲して秘密の実験をしているといった主張は、大衆文化などの影響を受けたものにすぎないと報告した。

報告書はUFOの調査専門部署「All-Domain Anomaly Resolution Office(AARO)」が作成したもので、1945年以降、政府がスポンサーしたすべてのUAP(未確認空中現象の略、UFOの最近の呼称)調査プログラムについて、非公開のものを含む記録を調査し、およそ30人にインタビューを実施したとしている。

調査目的は、過去のUAP調査活動と、政府や請負業者が地球外の技術や生物を回収し、隠蔽しているという主張を「厳密な分析的および科学的アプローチ」を用いて調査することにあるとした。

結論として、目撃されたUFOに関して地球外技術が用いられていると確認された例はなく、ほとんどが通常の物体や現象で、誤認識の結果であると述べ、政府や民間企業が地球外テクノロジーのリバースエンジニアリングをした「経験的証拠」もないとした。

政府がUFOを確保して、地球外技術を実験しているといった主張はさまざまな文化的、政治的、技術的要因に影響を受けたものだと指摘し、さらに、1940年代以降に目撃された一部は、ステルス技術やドローンを含む、まだ見たことのない航空、ロケット、宇宙システムが誤認されたものだとした。

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誤って認識された可能性として、古くは1942年に発足し、極秘裏に進められた原爆開発プロジェクト「マンハッタン計画」や海軍機「空飛ぶパンケーキ(V-173/XF5U-1)」(1942年)、CIAの高高度偵察機U-2ドラゴン・レディの開発プロジェクト「アクアトーン計画」(1954年)、CIAが主導した偵察衛星運用プログラム「コロナ計画」(1956年)、カナダから米空軍と陸軍に引き継がれた空飛ぶ円盤「Avrocar」の開発、「シルバー・バグ計画」(1958年)を挙げた。

↓Avrocar(US National Archives)

そのほかにもNASA「アポロ計画」(1961-1972年)、スペースシャトル、ステルス攻撃機「F117 ナイトフォーク」(1975年)、80年代以降の「プレデター」や「リーパー」、「ダークスター」、「RQ-3ダークスター」、「ポールキャット」といった無人機など、30近いプロジェクトが誤認されているとした。

AAROは、報告書は第1弾であり、2023年11月以降に実施した分析に基づいて第2弾の報告書も提出する予定だとしている。

ソースHistorical Record Report on Unidentified Anomalous Phenomena
Mashup Reporter 編集部
Mashup Reporter 編集部です。ニューヨークから耳寄りの情報をお届けします。