昨年12月、adidas (アディダス)がマンハッタンの五番街に巨大なフラッグシップ店をオープンしました。新店舗はブランドのDTC(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)チャネル強化の一環で、売り場は1階から3階の4フロアで構成。45,000スクエアフィートの売り場面積は、アディダスの店舗としては、世界最大規模となっています。
体験型のコンセプトショップ
お店は、スポーツ・スタジアムを彷彿とさせるデザインとなっています。フィールドに入場するトンネルをイメージしたコンクリート造りのエントランスや、ロッカールーム風の試着室、スタジアムショップ風のレジスターなど、いたるところにコンセプトが反映されたデザインとなっています。
また、1階と2階の間には、観覧席が用意されていて、座って五番街の通りを眺めるなど、ゆっくりとお買い物を楽しめる工夫がされています。
1階に設置されたゲスト・キオスクでは、アディダス・オリジナルスムージーや栄養食品を販売。専門家によるフィットネス・コンサルテーションも受けることができるようになっています。
また、地下1階には”The Turf”という競技スペースを設置。購入前に、シューズやボールなど様々なアイテムを試すことができる他、2階のトラックエリアでは試走も可能。店舗設計からサービスに至るまで、顧客に新しい体験を提供しようという試みが伺えます。
各スポーツブランドの取り組みで近年トレンドとなっているのが、店舗でのITを活用したカスタマイゼーション。新アディダス店の地下1階では、カスタマイゼーションされたスポーツウエアを作るプリントショップを設置。
また、3階のMI Adidas Studioでは、サンプルやスタッフのアドバイスを受けながらカスタムシューズをデザインするサービスを提供しています。
スポーツブランドの新店舗が続々登場
アディダスに先駆けること約1ヶ月、NikeがSoHoエリアで5階建ての巨大な店舗をオープンした他、コンバースも大幅に面積を拡大し、大きなカスタマイゼーションエリアを設置。さらに、5番街にNorth Face (ノースフェイス)が初のフラッグシップ店をオープンするなど、ブランドとユーザーの新たなリレーションの構築を目指した大型店舗のオープンが続いています。また2018年にはUnder Armour (アンダーアーマー)が5番街への出店を予定。マンハッタンを舞台に、スポーツブランドの競争がさらに激しくなっていきそうです。
ADIDAS BRAND FLAGSHIP NEW YORK 詳細
場所:565 5th Ave New York NY 10017 |map
Phone: +1-212-883-5606