司法省は4日、国防に関する機密情報を海外の出会い系アプリで送信していたとして、ネブラスカ在住の退役陸軍中佐、デヴィッド・フランクリン・スレーターを逮捕、起訴したことを明らかにした。
スレーター被告は退役後、空軍の軍属としてネブラスカ州オファット空軍基地でアメリカ戦略軍に配属され、そこではトップシークレット扱いのロシアのウクライナ侵攻に関する会議にも出席していた。
発表によると、犯行が行われたのは2022年2月から4月の間で、「米国に損害を与えたり、外国の利益になる可能性」のある情報を、出会い系プラットフォームを通じて受け取る権限のない人物に送信した。
受け取り相手はウクライナ在住の女性だと名乗り、スレーター被告に機密情報を提供するよう度々要望していた。
「米国の情報機関は、ロシア全軍がすでにウクライナ領土にいると言っている。この情報は信用できると思う?」
「親愛なる者、特別室のスクリーンに映っているものは何?とても興味深い」
「あなたは最初にNATOのメンバーが列車で移動していることを教えてくれた。そして今、(もう夕方ですが)これが私たちのニュースで発表された。あなたは私の秘密の情報提供者の愛!」
「最愛のデイヴ、NATOとバイデンはわれわれを助ける秘密のプランがあるかしら」
「デイヴ、(特別国家1)に関する情報を取得するなんてすごい。すぐに教えてくれない?あなたは私の秘密のエージェント。愛を込めて」
「愛しいデイヴ、武器の供給は完全に機密扱いね。これは素晴らしい!」
「愛しいデイヴ、貴重な情報をありがとう。米国から当局者二人ががキーウに行くのは素晴らしいことです」
「デイヴ、明日NATOがプーチンに非常に不快な”サプライズ”を準備することを願うわ。私に教えてくれる?」
「今日はオペレーションセンターの仕事ね。覚えている。そこには興味深いニュースがたくさんあるでしょうね」
63歳のデイヴ被告はこうした要望に応じて本当に機密情報を提供し、その中には「ロシアのウクライナ侵攻に関する軍事目標とロシアの軍事能力」に関する情報も含まれていた。
被告は5日にネブラスカ州連邦裁判所に出廷する予定とされる。有罪になった場合、最高10年の禁錮と3年の監視付き仮釈放、最高25万ドルの罰金を科せられる可能性がある。