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ウクライナのエアビーに予約殺到のワケ

民泊サイトAirbnb(エアビーアンドビー)では、ウクライナの物件に予約が殺到しているという。

CBSによると、今月2日と3日の2日間で、6万1,000泊が予約された。予約の目的は、もちろん宿泊ではなく、ロシアによる侵攻に苦しむウクライナの人々を支援しよういうもの。

Airbnb側では、ゲストとホストから徴収する手数料を一時的に停止しており、ホストが100%を受け取ることができるよう取り計らっている。予約のうちの半数以上は米国から(34,000泊)で、次いでイギリス(8,000泊)、カナダ(3,000泊)が続いている。2日間の合計の宿泊費は200万ドル(約2億3,000万円)を超えたという。

ハリコフにある家を予約したというオーストラリアのコメディアン、カースティ・ウェベック(Kirsty Webeck)氏は、「AirBnBを予約して、目に見える支援を送った」とツイッターで報告。投稿に添付したホストからの返信には以下のように記されている。

「こんにちは。私たちは現在、地下で生活していて、インターネットの接続も悪い。すぐに返信できませんが、あなたの支援の言葉と金銭的な援助を深く感謝しています。全てが終わったら、またメッセージを送ってください。ハリコフで最高級のおもてなしをさせてください。この援助は、市のボランティアに全て渡します」

これに加えて、Airbnbは28日、ウクライナ難民に対して、10万人を目標に、短期宿泊施設を無償で提供すると発表した。プログラムの資金は、AirBnBと一般からの寄付で賄われるほか、オーナーらに宿泊スペースの無償提供を呼びかけている。

ブライアン・チェスキー最高経営責任者は7日、家を無償提供するプログラムに申し込んだ人数は、先週7日間で1万1,183人に達したと発表した。

なお、チェスキー氏は先週、ロシアとベラルーシのAirbnbのサービスを停止することを発表している。

国連難民高等弁務官事務所によると、ロシアの侵攻開始以来、近隣諸国に逃れたウクライナ難民は200万人を超えた。わずか12日間の避難民の数は、2015年から2016年にヨーロッパに渡ったシリア難民の数に匹敵するという。ワシントンポスト紙によると、ユニセフはこのうちの半分は子供だとしている。国連では、最終的に人口の約10%に相当する400万人がウクライナ国外へ脱出すると推定している。

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