映画『パラサイト』を彷彿とさせる事件がアラバマ州で起きた。治安当局は「今までで最も奇妙な事件」とコメントしている。
地元TV局WALAによると、事件が起きたのは15日午後9時頃、人口わずか2,000人の町、クレオラに住むフランク・リーブスさん(53)が自宅で胸を撃たれ重傷を負った。
発砲したのはマイケル・アマッカー容疑者(53)。撃たれたリーブスさんも数発を撃ち返し、アマッカー容疑者も足と肘を負傷した。
捜査官によると、事件前、リーブスさんの妻、トレーシーさんが、家の中に不審者がいると夫に伝えていたという。
ただ、アマッカー容疑者は不審者ではなく、トレーシーさんの愛人で、1年以上もの間、夫に内緒で家に住まわせていたことが判明した。
WALAの報道によると、トレーシーさんは随時アマッカー容疑者に食事を運び、ボトルに用を足させるなどしていた。リーブスさんはアマッカー容疑者が住んでいることを全く知らなかったという。2人は覚せい剤を使用していたとも伝えられている。
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アマッカー容疑者は殺人未遂、麻薬所持、シリアルナンバーを偽装した銃器所持の罪で起訴された。
地元、モバイル郡保安官事務所のポール・バーチ署長は、今まで携わった中で最も不可解な事件だとし、「とにかく奇妙な事件だ。過去30年余り、このようなケースは見たことがない」と述べている。