米俳優のアレック・ボールドウィン(Alec Baldwin)が、非公認の自由の女神のツアーチケットをつかまされたとして激怒。SNSで注意喚起を促している。
ボールドウィンは、インスタグラムに「ツアザらスUSA」(Tours R Us NYC)と書かれた40ドルのチケットの写真を投稿。「シャープで、事情に精通したニューヨーカー2人が子供たちを連れ、自由の女神ボートツアーを購入した。」と説明。「私たちは支払いを済ませ、チケットを見た。誰も、ニューF***ingジャージー行きだなんて、言わなかった!!!」と怒りのコメントを投稿。「これは詐欺だ。SI(スタテン島)フェリーに乗るんだ。これはNYで一番の乗り物だ。」と注意を呼びかけた。
非公式ツアーが横行
ボールドウィン一家は販売事業者からチケットを購入した後、ニューヨークから隣のニュージャージー州行きのシャトルバスに乗車するよう案内されたという。
ニューヨーク・デイリーニュースによると、非公式のツアーでは、顧客はバスでホランドトンネルをぬけ、ニュージャージー州のジャージーシティへと連れて行かれる。そこから「フリーダム・クルーズ」(Freedom Cruises)社の所有する「クイーンズ・オブ・ハーツ」(Queen of Hearts)に乗船するという。値段と時間は公式ツアーの倍かかるうえ、自由の女神像の島に上陸することはできない。
非公式のツアーは、35ドルもしくは40ドルでチケットを販売しており、国立公園局(National Park Service)が独占で契約する公認フェリー「スタチュー・クルーズ」(Statue Cruises)の料金(18.50ドル、王冠へのアクセスは3ドル)よりも2倍以上高い。
ボールドウィン家がシャトルバスに乗車したかは不明だが、妻のヒラリアさんのインスタグラムによると、家族は無料のスタテン島フェリーに乗り、自由の女神の眺めを満喫したようだ。
デイリーニュースは、ロングアイランド育ちの彼が、なぜこの悪名高い詐欺の餌食になったのか謎だと述べている。
一般人からは、自分も被害にあったという人や、「どこが”物知りのニューヨーカー”なんだ?」とやゆする声も上がっている。
バッテリーパーク周辺では、違法な販売事業者によるチケット販売を禁じる看板が立てられ、警官による取り締まりが行われているが、それでも販売は行われている。
ボールドウィンのクレームに対して、ニューヨーク市長室は、観光客にはチラシを配布し、規則違反のバスの運転手に召喚状を出す予定だと発表。さらに、看板を増やしたり、チケット販売のキオスクを増設するとしている。