ジョージ・ソロス氏息子の民主党との深いつながり、ホワイトハウスを1年で14回訪問したことが判明

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著名投資家ジョージ・ソロス氏(92)の息子で、同氏が設立した「オープンソサエティ財団」の理事長を務めるアレクサンダー・ソロス氏(37)が、民主党政権下のホワイトハウスを過去1年余りの間に14回訪問していたことが分かった。英紙デイリー・メールが報じた。

父親のジョージ氏は現在、トランプ氏を起訴に持ち込んだマンハッタン地区検察の民主党の検事とのつながりをめぐり、トランプ氏本人や支持者から繰り返し非難を浴びている。

同紙によると、アレクサンダー氏がホワイトハウスを訪問したのは昨年4月に2回、9月に3回、10月に4回、12月に4回。2021年12月1日にも訪問記録があり、1年半弱の間に計14回訪問した計算になる。

2021年12月の訪問時には、ロン・クライン大統領補佐官のアドバイザーでバイデン大統領の選挙陣営スタッフでもあったニナ・スリバスタバ氏と面会。同日夜、バイデン大統領夫妻が訪米中のマクロン仏大統領夫妻をもてなした会食にも、330人のゲストの1人として出席した。後日、リチェッティ大統領顧問のアドバイザー、マリアナ・アダム氏や、ジョナサン・ファイナー大統領副補佐官(国家安全保障担当)とも面会している。

米連邦選挙管理委員会の記録によると、アレクサンダー氏は2018年以降、左派の政治行動会議(PAC)や民主党の選挙基金などに計570万ドル(約7億5300万円)を献金している。うち最高額は2018年、民主党の「上院多数派PAC」に宛てた200万ドル。同PACは献金額に上限のないスーパーPACで、事実上チャック・シューマー上院院内総務(民主・ニューヨーク州選出)とつながっている。

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アレクサンダー氏個人のインスタグラムでは、シューマー氏をはじめナンシー・ペロシ前下院議長、バラク・オバマ元大統領といった民主党重鎮らとの2ショット写真を頻繁に公開している。父親のジョージ氏も民主党のメガドナーとして知られてはいたが、通常は自ら公にすることはなかった。これと比較しアレクサンダー氏はよりオープンに民主党支援を打ち出す姿勢がうかがえる。

父ジョージ氏はトランプ氏起訴の検事と関係?真相は?

ハンガリーのユダヤ系の一家に生まれたジョージ氏は、ナチスによる迫害の生存者として10代の頃に英国へ移住。ヘッジファンドの成功で財を成した。オープンソサエティ財団をはじめ各種非営利団体を通じてこれまで世界で総額420億ドル(約5兆6000万円)を寄付している。

しかし最近は、トランプ氏を起訴したマンハッタン地区検察のアルビン・ブラッグ検事とのつながりが指摘されている。ジョージ氏をめぐっては2021年、当時民主党の検事候補だったブラッグ氏の選挙陣営の後ろ盾である民主党左派のPAC「カラーオブチェンジ」に100万ドルを献金していたと報じられ、共和党などから政治的圧力が起訴の背景にあると批判を浴びている。

トランプ氏は、これを訴追の正当性を攻撃する材料としている。今月2日にはトランプ氏の選挙陣営が声明で「左派の民主党地区検事、アルビン・ブラッグは、ドナルド・トランプ前大統領に対しインチキな訴えをでっち上げた。米国第45代大統領に対する前例のない政治的糾弾であり、2024年大統領選への介入を目論む厚かましい試みだ」とブラッグ氏を非難。「米国民、特に共和党候補者選びの投票者は、ジョージ・ソロスの独断で資金援助を受けたマンハッタン地区検事による、完全に潔白で共和党の大統領最有力候補である人物を標的にした司法制度の武器化に怒りを感じている」と発表した。

一方ジョージ氏はブラッグ氏との関係を否定している。ジョージ氏の広報担当のマイケル・バチョン氏は「ジョージ・ソロスはアルビン・ブラッグ氏と会ったことも話したことも、他の方法でコミュニケーションを取ったことも一切ない。ジョージ・ソロスも民主党PAC(ソロス氏が献金対象とするPAC)もマンハッタン地区検事選挙におけるアルビン・ブラッグ氏の陣営には献金していない」と疑惑を否定した。

ジョージ氏本人もメディアのインタビューでブラッグ氏の件に言及。「彼の選挙陣営には献金していないし、彼を知りもしない。右派の一部は、大統領経験者の深刻な罪よりも、根も葉もない陰謀論に焦点を当てたいのだ」と一蹴した。

Mashup Reporter 編集部
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