米アマゾン(amazon)が建設を予定している第2本社は2箇所に分散され、ニューヨークのクイーンズとヴァージニア州アーリントン郡クリスタルシティが候補に残っているとニューヨークタイムズが報じた。
アマゾンは昨年9月、事業の拡大にあたりシアトル本社と同等の機能を有する第2本社の建設を発表し、提案要求(RFP)を行った。
その際、5万人の雇用創出と、20年以上に渡って50億ドル(約5,600億円)以上の投資を行うことを確約している。従業員には平均10万ドル(約1,100万円)の給与が支払われるという。
公募の結果、米国だけでなくカナダやメキシコの238都市が立候補を表明し、激しい誘致合戦が繰り広げられた。今年1月には、一次選考結果が発表され、20都市まで絞り込まれた。
第2本社は2箇所に
ウォールストリートジャーナルは4日、アマゾンは第2本社を2箇所の都市に分散して建設。各々25,000人の従業員を配置することを決定したと報じた。
同日ニューヨークタイムズは、計画に近い人物の話として、その2都市がニューヨーク区クイーンズのロングアイランドシティ(Long Island City)と、バージニア州アーリントン郡クリスタルシティ(Crystal City)だと報じた。既に契約締結間近だという。
2都市に分ける案は、当初の計画に含まれていなかった。アマゾンは、この件に関してコメントしていない。
クオモ州知事はアマゾン役員と面会
地元テレビ局NY1によると2週間前、アンドリュー・クオモ(Andrew Cuomo)ニューヨーク州知事は、アマゾンの役員らとシアトルで面談を行っている。
クオモ州知事は5日、タイムズの報道が出る数時間前「できることは全てやった。もし(本社の設立が)決定したら、”アマゾン・クオモ”に名前を変える。景気の後押しになるからね」と記者らに冗談めかして語っている。
ニューヨークは誘致にあたり、エンパイアステートビルディングやタイムズスクエアなどを、アマゾンのコーポレートカラーのオレンジで照らすなど、熱いラブコールを送っていた。