今年2月、クイーンズの第2本社建設中止を突然発表した米アマゾン(Amazon)が、マンハッタンでオフィスを探していることがわかった。NYポストが報じた。
事情に詳しい人物によると、アマゾンはミッドタウンの2つのビル(One Manhattan West、Two Manhattan West)を所有するブルック・フィールド(Brookfield)社と交渉を行っている。
物件の場所は、ペンステーションのワンブロック西側にある。アマゾンは、既に同社の5 Manhattan Westに入居している。
↓One Manhattan Westの場所
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また中央郵便局のジェームス・ファーレー郵便局 (James A. Farley Post Office)内のオフィススペースの入居も検討しているという。
アマゾンは2月14日、地元議員や活動家による反対を理由に、クイーンズのロングアイランドに建設を予定していた第2本社建設計画を撤回した。
アマゾンは建設に際し、平均給与15万ドル以上の従業員、25,000人の雇用を創出する発表していた。議員らは、アマゾンが32億ドルを超える優遇措置を受け取るとして、ジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)らを非難していた。
専門家は、マンハッタンにオフィスを設けた場合、クイーンズと同じような地元中小企業の発展や、コミュニティーの雇用創出などを期待することはできないだろうとポスト紙に述べた。
市長は協力を拒否
第2本社誘致を精力的に行ったニューヨークのビル・デブラシオ市長は28日、マンハッタンへの進出については驚くべき話ではないと述べ、「今回は自力で行うべきだ。」と協力しない姿勢を示した。
市長は、建設計画の合意を突如撤回したアマゾンの態度を非難。アマゾンからは連絡はないとし、自社で雇用を創出する分には、それで構わないと記者会見で語った。
今月7日アマゾンは、ロウアーマンハッタンにニューヨーク初となるレジ無しコンビニ「アマゾン・ゴー」(Amazon Go)をオープンした。全米で12店舗目となるが、初めて現金での支払いを受け付けることで話題となった。