米アマゾンが17日に公開した資料によると、2017年度のアマゾンの従業員の報酬は中央値で28,446ドル（約304万円）となることがわかった。なお、ジェフ・ベゾス最高経営責任者の年次報酬は168万1,840ドル（約1億7,995万円）で、その比率は1:59となる。
報酬比率（ペイ・レシオ）の公開は、ドッド・フランク法によって一定の公開企業に対して義務づけられたもので、2017年1月以降の会計年度から適用がスタートした。資料によると、ジェフ・ベゾス氏の報酬のうち、81,840ドルがサラリーで、160万ドルはジェフベゾス氏の警護のための費用となっている。
CNNの取材によると、従業員の報酬の中央値の算出には「フルタイム、パートタイム」がともに含まれ、「世界、企業の全てのエリア」が対象となっている。また、アマゾン広報は「（アマゾンが）人々を雇用しているすべての国と全セクターで、競争力の高い賃金と、株やヘルスケア、退職金積立、画期的な育児休業制度、職業選択プログラムを通じた需要の高い分野の職業訓練を提供している」と、ペイ・レシオに説明を補足した。
50万人以上の従業員を抱えるアマゾンは、配送センターへの積極投資や買収によって現在も従業員が増え続けている。2017年7月時点では配送センターで9万人のフルタイム社員が働き、昨年のホールフーズ買収では、新たに8万7,000人の従業員が加わった。
Payscaleのデータでは、Amazonのソフトウェアエンジニア（シアトル勤務）の標準賃金は10万2,563ドルとなっている。一方、ロケーションにより異なるが、バルチモア配送センターの時給はスタート時点で13ドル〜14ドル（QUARTZ 2017年7月時点）となっている。
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