CNBCがモルガン・スタンレーの見通しを報じたところによると、2017年にアパレル小売のシェアを1.5%伸ばした米アマゾンが、2018年はウォルマートを抜いてNo.1になる予想だという。
同社の分析によると、Amazonは普段用のカジュアルウエアに活路を見出している他、ナイキやカルバン・クラインといったブランドがアパレル販売の柱を支えている。
「多くのブランドにとって、シェアを維持するためにはAmazonの純オンラインモデルはますます重要となっている」と、ブランド各社にとって従来の百貨店の重要性がシフトしており、2006年にはアパレル小売の24%を占めていた百貨店のシェアは2022には8%まで縮小する、と見通しを述べている。
2017年、アマゾンは3位のターゲットに大きく差をつけ、アパレル小売の7.9%のシェアを獲得している。
アマゾンのアパレル販売の伸びには、プライム会員の寄与するところも大きい。先日、プライム会員が1億人を超えたことが明らかとなったが、プライム会員は、非会員よりもAmazon.comで衣服を買う確率が高いという。この傾向は今後さらに増加し、昨年の1.5倍から2倍になる、とモルガン・スタンレーは分析する。
一部報道によると、アマゾンは現在アパレル分野で29のプライベートブランドを展開しているとみられている。今後は、Prime Wordrobeや、Echo Lookといった会員向けサービスの充実を図るとともに、サービスから得たデータを活用し、マージン率をコントロールしやすい自社ブランドの強化に取り組んでいくとみられている。
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