世界各地でコロナウイルスの感染が広がるなか、メキシコのコロナビール(Corona beer)が、風評被害を受けていることが分かった。
ニューヨークを拠点とする広告代理店の5Wパブリック・リレーションズ(5W Public Relations)が実施した調査では、ビールを愛飲するアメリカ人の38%が、いかなる事情があろうと、今はコロナビールを購入しないと回答した。
普段コロナビールを飲む人で、飲むのを止めたという人は、わずか4%だった。しかし14%は公共の場で、コロナビールを注文しないと回答した。
16%の米国人は、コロナビールとコロナウイルスに関連性があるのか困惑しているという。
調査は2月25日と26日、21歳以上のビール愛好者737人を対象に実施された。
創業者のロン・トロシアン(Ronn Torossian)最高経営責任者(CEO)は声明で「コロナウイルスの拡大で、コロナビールが影響を受けているのは疑いがない。」で述べた。「バーに入って、”やあ、コロナあるかい?”とか”コロナをくれ”というのを想像してみてほしい。コロナ社は、消費者はウイルスと関連性がないことを知っていると主張しているが、ブランドにとっては大惨事だ。」と語っている。
トレンドデータ提供業者のSEMrushなど複数メディアによると、直近の数週間で「コロナビールウイルス」や、「ビール コロナウイルス」の検索数が増加しているという。
ニューヨークポストによると、メキシコのコロナビールを販売する親会社のコンステレーション・ブランズ(Constellation Brands)の広報担当者マギー・ボウマン(Maggie Bowman)氏は、「消費者の行動と合致しない誤った情報が、メディアに流通している。」とし、コロナビールの売り上げは、引き続き堅調だと述べた。