米人気ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』の17年ぶりとなる続編「And Just Like That…」の予告が12日に公開された。
米国では12月9日、HBO Maxで、2つのエピソードをプレミア配信することが分かった。ドラマは全10話で、9日以降は、毎週木曜日に新エピソードが公開される。
キャンディス・ブシュネルの同名小説をもとにしたドラマは、1998年にケーブルテレビのHBOで放送を開始。マンハッタンで暮らす30代女性たちの友情や恋愛、セックスライフを赤裸々に描き、全世界の女性を魅了した。放送は2004年まで続き、6シーズン、全96話が放映された。2008年と2010年には、映画化も実現している。
新ドラマでは、50代となった主人公たちの「新たなチャプター」が描かれる。キャストとの不仲説が浮上していたサマンサ役のキム・キャトラルは、今回出演を見送っている。
予告編に登場するのは?
予告編では、「席が用意できました」と伝えられた主人公のキャリー・ブラッドショー(サラ・ジェシカ・パーカー)とミランダ・ホッブス(シンシア・ニクソン)、シャーロット・ヨーク(クリスティン・デイヴィス)が歓喜するシーンから始まる。
続いて、サラ・ジェシカ・パーカーはナレーションで「決して変わることがないものもあると言われるが、本当のことを言うと、人生は驚きに満ちている。あなたの物語が進むにつれ、街そのものも変わっていく。そのようにして、新たなチャプターが始まる」と語られる。
作家だったキャリーは現在、ポッドキャスターとして活躍している。ドット柄のブラウスにネクタイ姿のキャリーが、サラ・ラミレス演じるノンバイナリーのコメディアン、チェ・ディアスと番組を収録する様子や、夫のミスター・ビッグ(クリス・ノース)こと、ジョンとのキスシーンが含まれている。
シャーロットは、夫のハリー(エヴァン・ハンドラー)と娘のローズと一緒に、養女のリリーのピアノのリサイタルを幸せそうに見守っている。
シャーロットの新たな友人は、パーク・アヴェニューに住む3児の母で、ドキュメンタリー作家のリサ・トッド・ウェクスラー。ニコール・アリ・パーカー(Nicole Ari Parker)が演じる。
ミランダが、夫のスティーブ(デイヴィッド・アイゲンバーグ)と息子のブレディと抱き合うシーンも。ブレディを演じるのは、ブルックリン出身のニール・カニンガム(Niall Cunningham)。
サマンサを除く3人の友情は健在のようだ。アウトドアピクニックでワインを楽しんだり、クラブに出かける様子が映っている。
多様性がないと指摘されていたSATCだが、続編では有色人種のキャストが多く器用された。カレン・ピットマンが、コロンビア大学法学部の教授を。さらにサリタ・チョウドリーは、独身でやり手の不動産ブローカー役として登場する。
9月にがんで他界したスタンフォード役のウィリー・ガーソンと、夫のアンソニー(マリオ・カントーネ)、ミスタービッグの元妻ナターシャ役のブリジット・モイナハンも出演している。
現在ソーホーやノリータ、チェルシー、セントラルパーク、5番街、アッパーイーストサイドなど、ニューヨークの市内各地で、撮影が行われている。予告編にもマンハッタンのスカイラインやブルックリンブリッジ、地下鉄などニューヨークを代表する景色が登場する。
今回スタイリストを務めるのは、パモリー・ロジャース(Molly Rogers)とダニー・サンティアゴ(Danny Santiago)。
キャリーは、キャロリーナ・ヘレラから、バレンティノ、ロング丈のチュチュ、フォーエバー21のマキシドレスなどを着こなしており、50代になった主人公のファッションもみどころのひとつだ。