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フェイク令嬢「アンナ」現在はどこに?

2月に配信がスタートしたネットフリックスのオリジナルドラマ「令嬢アンナの真実」(Inventing Anna)の実在のモデル、アンナ・ソローキン(31)。先日、ドイツに強制送還されたのではないかという憶測が流れたが、現在も米国に留まっていることがわかった。ニューヨークポスト紙が伝えた。

ソローキンは引き続き、ニューヨーク州オレンジ郡にある移民取締当局の勾留施設に収容されているという。

本人と連絡が不通となり、一時送還された可能性を口にしたソローキンの弁護士、マニー・アローラ氏はポスト紙の取材に、15日朝に本人と連絡が取ることができたと明かし、本人は「混乱して、やや心配している」と様子を語った。

収監者と外部との通話を管理するシステムでは、15日の時点で、ソローキンは「釈放」と表示されていたといい、これが本人の所在に関する疑問に拍車をかけた。ただし、移民・関税執行局(ICE)は同日、ポスト紙に寄せた声明で、ソローキンの拘束状態に変化はないと明らかにしたという。

アローラ氏はまた、英紙デイリーメールに対して、2月17日付けの強制送還命令に関し執行の停止を求める緊急の申し立てを行ったと話した。同紙は、アローラ氏が申し立ての根拠としたものや、取得を希望するビザの種類などについて、不明だとしている。

今後は?

内部関係者はポスト紙に、少なくとも今後数日間はICEの管理下に置かれると話したという。移民当局は、判断を今週中に下すことができず、ソローキンの弁護士に月曜日に再度確認するよう伝えたという。

2013年にドイツからニューヨークに移り住んだソローキンは、自分をドイツの資産家の娘で、6,000万ドル相当の信託の相続人「アンナ・デルヴィー」と偽り、友人やニューヨークのブティックホテル、金融機関から大金をドルをだまし取ったとして2017年に逮捕。2019年4月に重窃盗罪など、複数の罪で有罪評決を受けた。昨年2月、模範的な受刑態度が認められて仮釈放されたが、米国での滞在資格が失効しているにも関わらず在留しているとして、4月に移民取締当局によって身柄を拘束され、以来、オレンジ郡の勾留施設に収容されている。

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