白人女性がアパート入り口で黒人男性を妨害、警察に通報。

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ミズーリ州のセントルイス(St. Louis)で、仕事を終えて深夜帰宅し、アパートに入ろうとした黒人男性を、白人女性が入り口で妨害。男性の部屋番号や、鍵を見せるよう執拗に問いただした後、地元警察に通報するという出来事が起きた。

男性は、アパート4階のロフトに入居するD’Arreion Tolesさんで、その状況を撮影しFacebookで公開した。動画は2日間で、600万回以上再生された。白人女性による差別行動に多くの非難が寄せられている。

投稿でTolesさんは、こんなことが自分の身に起こるとは思いもしなかった。30分後に警察がドアをノックした。これが2018年のアメリカで起きたことにショックを受けていると、facebookで綴った。

動画によると、女性は建物内に入ろうとするTolesさんの前に立ちはだかり、「あなたはここに住んでいるの?」「名前は?」「私の建物に入らないで。」「不愉快ね。」と発言。これに対し、Tolesさんは、「あなたは、セキュリティーでもない。あなたの建物でもないし、オーナーでもない。」など冷静に話している。
女性の脇を通り抜け、Tolesさんが建物内に入った後も、女性は一緒にエレベーターに乗り込み、「なぜあなたはここにいるのか。」と部屋を突き止めようとしている様子が写されている。

女性が務めていた不動産会社のTribeca-STLは、事態を重く受け止め、女性を解雇したという。現在同社のホームページやSNSにはアクセスができない状況となっている。Tribeca-STLは解雇について、多様な人種が働く同社では、人種差別は許されないと発表したという。

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この女性は、8歳の黒人少女が路上で水を売っていた時に警察に通報した「パーミット・パティ」(Permit Patty)にちなんで、「アパートメント・パティ」(Apartment Patty)とSNS上で名付けられている。

Mashup Reporter 編集部
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