米アップル社は、12日に開催された製品イベントで、新たにiPhone3機種、Apple Watch Series 3および4K Apple TVを発表した。
午前10時(米国西海岸時間)よりスタートしたイベントは、新たに完成したスティーブジョブズシアターで、約2時間にわたって行われた。iPhoneシリーズには、iPhoneX、iPhone8とiPhone8Plusが登場した。
iPhoneX(アイフォーンテン)
アップルが、シリーズのプレミアムモデルと位置付けるiPhoneXは、これまでのデザインと大きく異なる。ディスプレイは有機ELディスプレイを採用し、解像度は2436×1125、画素密度は446ppiに達する。アップルはこれを「スーパー・ラティーナ・ディスプレイ」と名付けている。スクリーンサイズは5.8インチで、前面のほぼ全体がスクリーンとなっている。
また、iPhoneXにはホームボタンがない。これまでの指紋認証ではなく、3Dで顔をスキャンニングして認証、ロックを解除する(FaceID)する。指紋認証が5万分の1の確率で、他人によって解除されうるのに対し、顔認証の確率は100万分の1になるという。画面に顔を向けると、暗闇でも顔を認証し、ロックが解除される。顔認証は、ApplePayの決済認証で使用する他、新たに発表したAnimoji(アニモジ)では、絵文字を顔の動きによってコントロールすることで、動物や宇宙人などのアニメーションでメッセージをやりとりできる。
FaceIDによる認証をデモンストレーションする場面。認証失敗のハプニングも。
絵文字に表情を加えられるAnimojiは、メディアの話題に
また、A11 Bionicプロセッサを搭載し、ワイアレス充電にも対応。バッテリーはiPhone7よりも2時間長持ちする。カメラは、光学式手ブレ補正機能を搭載したデュアル12メガピクセルカメラを縦に配置し、前面カメラは新たに「ポートレイトライティングモード」をサポートしている。
アップル製のワイアレス充電パッドは2018年の発売となるが、BelkinやMophi社より、Qi規格に準拠したワイヤレス充電器が発売されている。
カラーはスペースグレーとシルバーの2種類。10月27日から予約を受け付け、11月3日から発送を開始する。
iPhone8/8Plus
iPhone7の後継機種となるiPhone8、8Plusは、iPhoneX同様にワイアレス充電に対応し、A11 Bionicプロセッサーを搭載している。画面はOLEDスクリーンではないが、iPhoneX同様のTrue Toneテクノロジーを採用。ボディは前面と背面に強靭なガラスを使用している。
カラーはグレー、シルバーとゴールドの3色。予約は9月15日から受付をし、22日より発送を開始する。