アップルは17日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う生産低下と中国における需要低下を理由に、第2四半期(1-3月期)の売上予測を達成できないとの見通しを発表した。
1月28日の発表では、第2四半期の売上予測は630億ドル-670億ドルだった。修正予測は発表していない。
同社は声明で「予想よりも通常の状態への復旧が遅れている。結果、2つの主な要因で3月期四半期に向けて提示したガイダンスに到達することを期待できない」と発表。
供給低下について、すべての生産工場は湖北省の外にあり、すでに再開をしているとしつつ、予想よりも立ち上がりが遅いと説明。供給不足が一時的に全世界の収益に影響を与えると述べた。
一方、中国国内の需要が影響を受けているとし、自店舗と提携店舗の多くを閉鎖していると述べた。閉鎖店舗は徐々に再開しており、着実かつ安全に再開を継続すると見通しを述べている。
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また「状況は変化しており、詳細を4月の次回業績報告で提供する。」と述べつつ、「アップルは根本的に強固で、ビジネスの混乱は一時的にすぎない」と発表した。
なおアップルは昨年1月にも、中国国内のiPhoneの販売が弱いことを理由に、業績予想を下方修正している。
コロナウイルスによる死亡者数は現在約1,800人で、感染者数は7万人を超えている。