「ソウルの女王」と称されたアレサ・フランクリン(Aretha Franklin)さんが、16日、ミシガン州デトロイトの自宅で亡くなった。訃報を受け、60年代から数多くの公演を行ってきたハーレムのアポロシアター(The Apollo Theater)では、フランクリンさんを偲ぶファンが集い、その偉大なる功績を讃えた。
ハーレム・アポロシアター
フランクリンさんは、1962年(当時19歳)に初めてアポロシアターに出演。その後数十回以上パフォーマンスを行っている。劇場のマーキーには、フランクリンさんを追悼するメッセージが表示された。多くのファンが詰めかけ、献花やメッセージを残したり、名曲を歌うなどしてフランクリンさんを偲んだ。
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アポロシアターの代表でCEOのジャネール・プロコッペ(Jonelle Procope)氏は「独自の魂がこもった声を世界中の人々に届け、真の伝説を成し遂げた。彼女の死は一つの時代の終わりを告げている。アレサの音楽は、私たちの人生のサウンドトラックだ。皆それぞれに、お気に入りの歌を持っている。彼女は、この大変悲しい時代において、私たちを癒してくれる素晴らしい作品のギフトを残してくれた。彼女の音楽は、何世代にも渡り、歌い継がれていくだろう。」とgothamnistにメッセージを寄せた。
フランクリンさんが初めてニューヨークでパフォーマンスを行ったのは、ブリーカーストリートのクラブ、「ヴィレッジ・ゲート」(Village Gate、現Le Poisson Rouge)だったという。
トライベッカ・フランクリンストリート駅
トライベッカのフランクリン・ストリート(Franklin Street)駅では、駅構内や階段部分に、手書きのグラフィックで「Aretha」の文字を書き加えたり、ヒット曲を引用した「Aretha Makes Me Feel Like a Natural Woman」のメッセージが階段に添付されたりしている。
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クラウンハイツ・フランクリンアベニュー駅
ブルックリンのクラウンハイツでも、アーティストによるステンシルアートが登場した。
11月には、マディソンスクエアガーデンでアレサ・フランクリンのトリビュートコンサートの開催が決定している。