バイデン氏擁護のつもりが…大物歌手バーブラ・ストライサンド 絶大な「効果」を発揮してしまう

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歌手で女優のバーブラ・ストライサンドは17日、自身のSNSでニューヨークポスト紙を名指し「バイデンに関する嘘を刷っている。他のメディアは偽情報を拡散すべきではない」と厳しく非難した。

バーブラは、15日にロサンゼルスで開催された大統領選のファンドレイジングイベントにも出席しており、熱心な民主党支持者として知られる。昨年11月、トランプ氏が再選すれば、英国に移住すると公言している。

「嘘」の具体的な内容については触れていないが、ポスト紙は13日、イタリアで開催されたG7サミットで、バイデン氏が他国の首脳とスカイダイビングのデモンストレーションを観覧する動画とともに、「Meander in Chief」(蛇行する最高司令官)と揶揄するカバーストーリーを掲載した

この報道に対し、ホワイトハウスの副報道官アンドリュー・ベイツ氏は、動画は「人為的に狭いフレーム」でトリミングされたものだと指摘。「マードックのメディアは、大統領の記録から目を逸らすことに必死で、ただ嘘をついている」と批判していた

「ストライサンド効果」を発揮?

バーブラの投稿に対し、ある保守派のインフルエンサーは、ファンドレイジングイベントで、オバマ元大統領がバイデン氏の手を引き、ステージから退場する動画を投稿。保守系のアクティビスト、クリストファー・ルフォ氏も「これについて知らなかったが、あなたが教えてくれたので調べてみた。あなたのツイートは実に効果がある」と皮肉った。

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ほかには「これは”偽情報”ではなく、”否認”だ」といった指摘や、ウィキペディアの「ストライサンド効果」のページをシェアするユーザーも。

ストライサンド効果」とは、情報の隠蔽や検閲を試みた結果、逆に世間に拡散されてしまう現象を指す。

バーブラは2003年、カリフォルニア州マリブにある邸宅を撮影した航空写真がプライバシーの侵害にあたるとして、カメラマンらを相手取り、5,000万ドルの損害賠償を求めて提訴した。

自宅が映った写真は、カリフォルニア州の海岸浸食を記録するためのプロジェクトの一環で、海岸線の写真12,000枚がウェブサイトで公的に入手可能となっていた。訴訟は棄却され、ストライサンドは相手側の弁護士費用の支払いを命じられた。

訴訟沙汰となる前、写真はわずか6枚しかダウンロードされていなかったが、訴訟直後は40万人以上がサイトにアクセスしたという。撮影された写真は、現在もウィキペディアに掲載されている。

Mashup Reporter 編集部
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