ディズニーのライブアクション映画「美女と野獣(Beauty and the Beast)」が、3月17日に全米で公開。週末の興行収入が$170ミリオン(1億7000万ドル、約192億円)となり、数々の歴代記録を打ち破る大ヒットとなっている。
同作品は、ゲイキャタクター(ルフウ役のジョシュ・ギャッドなど)による同性愛を描いたシーンがあり、マレーシアで上映が禁止されたほか、VARIETY誌に掲載されたエマ・ワトソンのグラビア写真が物議を醸したりするなど、上映前から何かと話題になっていた。
公開の結果は、PG指定作品(小学生以下の鑑賞は保護者同伴が望ましい)としては、「ファインディング・ドリー」の$135ミリオン(1億3500万ドル、約151億円)を上回り、歴代最高となる大変好調なスタートとなっている。
このほか、新たに打ち立てた記録は以下の通り。
・2017年のトップオープニング記録
・3月公開作品の歴代ベスト
・歴代7位の週末オープニング興行収入
また、同日に公開された海外では、$180ミリオン(1億8000万ドル、約201億円)の興行収入を達成。最終的には、全世界で$1ビリオン(10億ドル、1120億円)の興行収入を見込んでいるとのこと。
批評家による評判の高さもさることながら、今回のヒットの要因に関して、IMAXエンターテインメントCEOのGreg Foster氏は、NYタイムズの取材に対し、次のように回答。
「世界は今、物事を冷ややかに見るような、疑り深い状態となっていて、この作品は、無垢だった頃の自分に戻してくれるような機会を与えているのではないだろうか。1991年に公開されたアニメ版へのノスタルジアや、ハリーポッターシリーズを演じたエマ・ワトソン世代へのアピールも効いていると思う」。
観客の満足度のリサーチを行っている「comScore and Screen Engine社によると、アメリカで初日に映画を観た84%の親は、「ファミリーで見るのに絶対おすすめ」と言っており、「CinemaScore」社の調査では、最も高いランク「A」を取得しています。オープニング当日は女性が72%、45%は25歳以下とのこと。
NYタイムズ紙によると、マーベルやルーカスフィルム、ピクサーを傘下に持つディズニー社は、$300ミリオン(3億ドル、約336億円)以上の興行収入を得る映画を昨年5本リリース。
今年は、「カーズ」、「パイレーツ・オブ・カリビアン」、「スターウォーズ」シリーズ、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(Guardians of the Galaxy)」、「マイティ・ソー(Thor)」などが控えており、この勢いは止まりそうにありません。
美女と野獣
原題:Beauty and the Beast(2017)
監督:ビル・コンドン Bill Condon
主演:エマ・ワトソン Emma Watson、ダン・スティーヴンス Dan Stevens
日本公開日:4月21日(金)
公式サイト:http://www.disney.co.jp/movie/beautyandbeast.html
日本版予告編
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