ベッドバス&ビヨンドCFO、高層マンションから飛び降り

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マンハッタンの高層ビルから転落死した大手小売チェーン店「ベッド・バス・アンド・ビヨンド」のCFOグスタボ・アーナル(Gustavo Arnal)さん(52)について、ニューヨーク市検視局は、自殺と断定した。CNBCが報じた。

アーナルさんは2日正午、トライベッカにある50階建ての高級マンション、通称「ジェンガ・タワー」の18階から転落。救急隊員によってその場で死亡が確認された。

ニューヨークポスト紙は、飛び降りた際、妻も同じマンションにいたが、遺書やメッセージなどは残していなかったと伝えている。

アーナルさんはプロクター・アンド・ギャンブルで20年間働いた後、化粧品大手エイボンでCFOに就任。その後、2020年5月からベッド・バスでCFO兼執行副社長を務めていた。77万5,000ドル(約1億円)の年収に株式報酬を含め、290万ドル(約4億円)以上の報酬を得ていたという。居住していた3ベッドルームの家賃は、月額1万8,500ドル(260万円)とも報じられている。

海外のニュースサイトは、アーナルさんはベネズエラのシモン・ボリバル大学で機械工学の学位を取得後、カラカスにあるメトロポリタン大学で金融学の修士号を取得していたと伝えている。

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ベッド・バスは4日、声明を発表し「アーナルさんはパンデミック時、組織を率いる助けとなった」とし、ハリエット・エデルマン会長も「衝撃的な訃報に深い悲しみをおぼえている」と追悼の言葉を送った。

ニュージャージー州に本社を置くベッド・バスは近年、売上が低迷しており、28日に「生産性の低い」150店舗を閉鎖し、約20%の人員を削減すると発表。事業を安定化させるため、5億ドル以上の資金調達を確保したとしていた。CNBCによると、リストラ計画を発表した日の株価は21%下落した。

アーナルさんは先月、約55,000株を売却し、123万ドルの利益を得ていたことが判明している。主要株主で投資家のライアン・コーエン氏も先月、株式を売却していたが、2人は23日、企業価値や収益性を偽ったとして、首都ワシントンで訴訟を提起されていた。

厚生労働省こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556 www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro

Mashup Reporter 編集部
Mashup Reporter 編集部です。ニューヨークから耳寄りの情報をお届けします。