クラフトビールブームに沸くニューヨークで、新たなビール製品が加わることが決定し、ニューヨーカーが期待を寄せている。
ニューヨーク州議会は18日、ビールとりんご酒で作られるアイスクリームを合法化する法案を通過させた。法案成立には、ニューヨークのアンドリュー・クオモ(Andrew Cuomo)州知事の署名が必要となる。
ニューヨークでは2008年にワインアイスが合法化されている。昨年にはカップサイズのワインアイスの販売も認められ、酪農や葡萄といったニューヨーク州の農業活性化に新たな道を開いた。
ニューヨーク州では、過去5年間にブリューワリーが急増し、約400の醸造所があるとされる。その半数近くを、ニューヨーク産の作物を利用してビールを製造するFarm Breweryと呼ばれる醸造所が占める。
法案を支持するジェームズ・L・スワード州議会議員は、「農家と醸造所はすでにすばらしい関係を享受しているが、この法案はニューヨーク産の原料を利用した新たな製品に道を開くことになる」と期待を語った。
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法案には、ニューヨーク州中部のレストランで、ホームメイドアイスを提供するギルマンズ・アイランド(Gilligan’s Island)の働きかけがあったという。同店は、醸造所やブラウマイスターとともに製品化に取り組んでおり、味について「一口食べたら、それがビールだってわかってほしい」と語った。また「今年の夏には合法化され、ニューヨーク州フェアに出品したい」と、この夏には商品化できる可能性を述べた。(NYup.com)
なお、ビールアイスのアルコール度数は5%以内で、もちろん21歳以下への販売は禁止される。
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