トランプ氏 vs バイデン氏 次回はゴルフ対決?プロゴルファーが提案

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27日に開催された大統領選討論会で、バイデン氏とトランプ氏がゴルフの腕前をめぐってトラッシュトークを繰り広げる場面があった。

司会者から大統領として心身面における適正について聞かれたトランプ氏は、認知症の検査で満点を取ったお決まりの自慢話しに加えて、フロリダ州にある自分のゴルフ場で開催された2つの大会で優勝したエピソードを披露。

「シニアじゃなくて、一般のチャンピオンシップだ。そのためには頭が良くなければならないし、飛距離を出せなければならない。私はそれをやったんだ」と豪語。バイデン氏に向かって「彼は無理だ。50ヤードも飛ばせないのだ」と挑発した。

これにバイデン氏は「ドライビングコンテストなら喜んで」とゴルフ対決を提案し、「副大統領だったときハンディを 6 まで下げた。ところで、前にも言ったように、私のゴルフバッグを持ってくれるなら喜んでゴルフをするよ」とやり返した。

これを嘲笑うかの表情で聞いていたトランプ氏は「ハンディが6だというのは、最大の嘘だ」と反論。「ハンディキャップは8だったかな」と訂正するバイデン氏に、「ジョー、子供のような振る舞いはやめよう」と、自ら挑発しておきながら話を打ち切った。

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無類のゴルフ好きで知られるトランプ氏は、大統領就任中もプレーを欠かさず、昼間にゴルフクラブを訪れた回数は300回近くに達し、少なくとも142回はプレーしたともされる。

腕前に自信を示しているものの、イカサマ疑惑もつきまとう。

今年3月、フロリダの大会の優勝を発表した際、ベテランスポーツライターのリック・ライリー氏はMSNBCの番組で、トランプ氏は自分の所有するゴルフコース以外では勝ったことがないと指摘。さらに、審判や監視カメラのあるコースでは「一度も上位半数で終えたことはない」とし、「すなわち、彼の勝利に同意しない人がクラブにいない場合に、彼は勝利する。それが彼が勝つ方法」と皮肉った。

同氏によると、トランプ氏は通常のゴルフカートの3倍の速度で走るターボチャージャー付きのカートを所有し、常に「200ヤード」先回りできることから「イカサマをするための時間」があるのだという。

ロサンゼルスのゴルフ大会で、トランプ氏の「池ポチャ」を目撃した仲間がいたにも関わらず、彼らがその場に到着すると、ボールがフェアウェイの中央に置かれていたことがあった。「ドナルド、なんてこった」と問われたトランプ氏は、「潮に違いない」としらばっくれたという。

なお、ライリー氏は2019年にトランプ氏のゴルフに関する暴露本「イカサマの最高司令官」(Commander In Cheat: How Golf Explains Trump)を発売している。

もしかしたら、バイデン氏とトランプ氏のゴルフ対決は実現するかもしれない。

討論会の二人のやり取りを受け、トランプ氏とプレーをしたこともあるプロゴルファーのブライソン・デシャンボー氏がツイッターで「このハンディ論争に決着をつけましょう。私がYouTubeでゴルフ対決を主催する」と行司役を申し出た。ネットユーザーからは「これは伝説になるぞ」「実現させなければならない」「私も個人的に資金援助する!!」など、対決を期待する声が殺到している。