米空軍は12日、次期エアフォースワンに使用するために改修を進める機体(VC-25B)に関して、バイデン氏が現行モデルに類似した配色を選んだと発表した。
それによると、現在の「ロビンエッグブルー」よりも、やや深みのある、モダンなトーンのライトブルーを採用する。エンジン部分にもより濃いブルーを使用。金属を鏡面仕上げする部分はなくすとし、現代の民間航空機が使用する合金では不可能だからだと説明した。
後継機の計画は、トランプ氏が積極的に関わったプロジェクトの一つで、2019年のabcニュースの取材で、自ら考案した配色を披露していた。白・赤・紺を基調にしたもので、トランプ氏は「次の大統領のために考えたのだ。私のためにではない」と強調した。ただし、一部では、トランプ氏の自家用機の通称「トランプフォースワン」に寄せていると批判する声も上がっていた。
トランプ案↓
空軍はトランプ案について、紺色の部分は「特定の環境下で熱が加わる」ため、連邦航空局の資格試験を追加する必要があることが判明したと説明。コスト面に配慮したことを匂わせた。
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次の空飛ぶホワイトハウスは、「電力の増強、通信システム、医療施設、役員室、自己防衛システム、自律的な地上作戦展開能力」といった点で改良を施し、納入予定は1機目を2027年に、2機目は2028年になるとした。
なお2018年に国防総省とボーイング社の間で成立した契約では、2024年の納入を予定していた。その後、サプライチェーンや、下請け企業とボーイング間の紛争、熟練整備士の不足などで遅れ、2023年度予算資料では、予定より2年遅れになる見込みとされた。