ニューヨーク、バイデン対トランプの支持率差が一桁台に

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民主党の牙城ニューヨーク州で、バイデン大統領とトランプ前大統領の支持率の差が10%以内に縮まったことがわかった。

シエナ大学が6月12日から17日に同州の有権者を対象に実施した世論調査では、大統領選が今日行われた場合、バイデン氏に投票すると回答したのは47%、トランプ氏は39%で、8ポイント差となった。6%は不明または無回答、5%は別の候補者に投票、4%は投票しないと答えた。

4月の調査では、バイデン氏は10ポイントリード、5月は9%リードしており、その差は縮小傾向にある。

無党派層の間では、トランプ氏がバイデン氏を45%対28%の大差でリードしている。黒人の有権者の支持率は29%(バイデン59%)、ラテン系は26%(バイデン54%)、ユダヤ人は46%(バイデン52%)という結果となった。

2020年大統領選後に行われた出口調査では、トランプ氏に投票したと回答した黒人の有権者は6%、ラテン系は22%だった。

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トランプ氏はポルノ女優ストーミー・ダニエルズ氏に対する「口止め料」支払いを違法に処理したとされる事件で、34の罪状すべてにおいて有罪判決を受けた。市内で裁判が開かれる間、有色人種の多いサウスブロンクスやマンハッタンのハミルトンハイツ、ロウアーマンハッタンの消防署や工事現場を訪問するなど精力的な活動を実施。有権者との交流を図った。

ニューヨークポスト紙によると、ニューヨーク州の大統領選で共和党候補者が勝利したのは、ロナルド・レーガン大統領が2期目の勝利を果たした1984年以来となる。

トランプ陣営の広報担当者キャロライン・リービット氏は同紙に、バイデン政権の移民政策や、民主党政権の犯罪対策を非難。「ニューヨーカーは、ジョー・バイデンと民主党が、歴史的な街を疲弊させているという事実に目を覚ましつつある」と述べ、「シティのスカイラインの建設に寄与したニューヨーク出身のトランプ大統領こそが、ニューヨークとアメリカを再び偉大にすることができるリーダーだ」と自信を示した。