東京オリンピックで最終聖火ランナーを務めた女子テニスの大坂なおみ(23)選手は、3回戦で世界ランキング42位のマルケタ・ボンドロウソバ選手(チェコ)と対戦したが、ストレートで敗退した。
伝説の女子テニス選手ビリー・ジーン・キング氏はTMZの取材に、キャリアはまだ始まったばかりだと大坂なおみにエールを送った。
彼女はピークを過ぎたと思う?と記者から尋ねられたキング氏は「彼女はブレイク中なだけ。冗談はやめて。彼女は若く、まだ始まったばかり。明るい未来に、彼女が何を求めるか次第だ」と今後への期待を語った。
現役時代から業界の性差別の問題に取り組んできたキング氏は「私は彼女が大好きだ。メンタルヘルスや、ブラックライブズマターなどの社会正義について声を上げている」と理由を述べた。
大坂選手は昨年の全米オープンテニスで、白人警官に殺害されたジョージ・フロイド氏などの名前が入ったマスクを着用して入場。黒人に対する人種差別に抗議した。
また今年5月には全仏オープン大会を途中棄権した後、2018年からうつに悩まされていると告白。記者会見のあり方に疑問を呈するなど、選手のメンタルヘルスを尊重するよう業界に変化を求めた。
大坂選手の言動は、他の選手にも影響を与えている。先日「健康と幸福を損なわないようにしたい」としてオリンピックの試合を途中棄権した米体操の金メダリスト、シモーネ・バイルス選手は、自身の決断について大坂選手に刺激を受けたと語っている。