プーチンのバイデン支持発言は「虚偽」、トランプは「いいカモ」、外交タカ派のベテランが分析

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プーチン露大統領がバイデン氏の再選が好ましいと発言したことに関して、トランプ政権で大統領補佐官(国家安全保障担当)を務めた外交のベテラン、ジョン・ボルトン氏は明らかな虚偽だと見解を語った。

MSNBCのサキ元大統領報道官の番組に出演したボルトン氏は、プーチン氏がバイデン支持を示唆したのは「明らかな偽情報の取り組み」だと主張。「トランプは、愚かなほどにそれを受け入れているが、彼が”私にとっては賛辞だと思った”と言わせる機会を与えるためだ」と語った。

プーチン氏は先週、ロシアの国営放送のインタビューで、バイデン氏とトランプ氏のどちらが好ましいかと聞かれると「バイデン氏だ」と即答。「バイデン氏は経験豊富で、予想可能だ。オールドスクールの政治家だ」と述べつつ、「しかし、われわれはいかなる米国の指導者とも協力するつもりだ」と語った。

さらに、米国内で高まっているバイデン氏の健康不安をめぐる議論については、2021年にジュネーブで行われた首脳会談を振り返り、バイデン氏に能力の衰えのようなものは見られなかったと述べ、「おかしな点はなかった」と擁護した。

トランプ氏は15日に開催した選挙集会で、プーチン氏の発言を「私には実際のところすばらしい賛辞だ」と豪語していた。

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トランプ氏は「いいカモ」

ボルトン氏は、トランプ氏が当選すればロシアにとっては「お祝いであることに間違いない」と述べ、「なぜなら、プーチンは彼をいいカモだと考えているからだ」と主張した。

また、訴訟やそれに伴う金銭的な問題に足を取られているトランプ氏は脆弱だとも示唆。「外国はどうにかして巧みに利用しようとするだろう。すでにやってるかもしれない」と予測した。

ロシアの反体制派の指導者、アレクセイ・ナワリヌイ氏が獄中で死亡した問題にトランプ氏が沈黙している点について、2020年の暗殺未遂事件の際にも、大統領だったにもかかわらず情報がないと言って発言を避けたと指摘。「彼は単に友達のプーチンを批判したくないのだ。トランプの頭の中では、自分がプーチンと良好な関係ならば、米国とロシアの関係も良好なことだから」と語った。

トランプ氏といえば最近、軍事支出の基準を満たさないNATO加盟国を防衛しない可能性を示唆したことが波紋を呼んだ。

11日にサウスカロライナで開いた選挙集会で、トランプ氏は、過去にNATO加盟国の首脳から「もしわれわれが支払わなくて、ロシアから攻撃されたら、守ってくれるか?」と聞かれたエピソードを披露し、「いいえ。私は君たちを守らない。実際、彼らにやりたいことは何でもするよう推奨したいと思う」と答えたと明かした。

Mashup Reporter 編集部
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