米大手百貨店のBon-Ton(ボントン)は、倒産に伴う清算セールを20日より開始することを発表した。
セールは10〜12週間に渡って212店舗で実施する予定で、Bon-Ton店舗およびeコマースサイトの他、同社が運営するBergner’s、Boston Store、Carson’s、Elder-Beerman、Herberger’sとYounkersでも実施される。
Bon-Tonは今年2月に米連邦破産法第11条(チャプター11)の適用を申請していた。4月9日に、ショッピングモールなどの商業用不動産投資やマネージメントを手がけるWashington Prime Group と Namdar Realty Groupと事業売却の話し合いを行っていることを発表していたが、17日に、清算会社のThe Great American Group LLC と Tiger Capitol Group LLCが落札し、破産裁判所によって認められたことを発表した。
結果に対し、ビル・トレーシー最高経営責任者(Bill Tracy)は「事業継続に関心のある入札者を見つけるよう力を尽くしてきており、この結果には満足していない。しかしながら、関係者およびお客様、取引先と我々のコミュニティへの影響を最小化するよう、秩序ある事業の終息を確実に行えるよう落札者と建設的に協力することをお約束します」と声明を発表。「Bon-Tonに献身的な力添えをいただいた全関係者、160年以上に渡りホームタウンストアとして喜んで奉仕させていただいた数百万のロイヤルカスタマーにこの上なく感謝しております。」と謝辞を述べた。
チャプター11の申請時点で、Bon-Tonは23州に店舗を展開しており、従業員数はパートタイムとフルタイムを合わせて23,000人となっている。