ブラッド・ピット オスカー初受賞 スピーチで弾劾裁判に皮肉

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第92回アカデミー賞授賞式が9日、ロサンゼルスのドルビーシアター(Dolby Theatre)で開催された。

助演男優賞は、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に出演したブラッド・ピット(Brad Pitt)が受賞した。4度目のノミネートでオスカー受賞は初めて。
ブラッド・ピットは、クエンティン・タランティーノ監督作品で、レオナルド・ディカプリオ演じる旬が過ぎた俳優のスタントマンを演じた。これまでに、ゴールデングローブ賞と全米映画俳優組合賞(SAG)を受賞している。

ブラッド・ピットは受賞スピーチの冒頭、「45秒しかないと言われたが、上院が今週ジョン・ボルトンに与えたよりも45秒も長い」と、6日に無罪評決が下されたトランプ大統領の弾劾裁判に言及。続けて「クエンティンはこれについて映画をやっているんだと思っている。最終的に大人たちは正しいことをするということについて」と語った。

弾劾裁判では、最大の焦点となったジョン・ボルトン元大統領補佐官(国家安全保障担当)やミック・マルバニー大統領首席補佐官代行の召喚を巡って与野党が激しく対立した。31日に召喚を求める動議の採決が行われたが否決された。新たな証人や証拠の審議がないまま、トランプ大統領は無罪となった。

続けて、タランティーノ監督に「あなたがいなければ映画産業は味のないものだっただろう」と賛辞を送り、主演のレオナルド・ディカプリオには「いつでも君の人気にあやかるよ」と親しみを述べた。

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最後にオスカー像を持ち上げ、「これは、私のやることすべてに影響を与える私の子供たちに。大好きだよ」と締めくくった。

スピーチ後、ブラッド・ピットはバックステージで、ボルトン氏らが議会で証言の機会が与えられなかったことを「本当にがっかりしたんだ。悲しい日だ、これを放っておくべきではない」と、弾劾裁判に関する発言の理由を語った。

Mashup Reporter 編集部
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