カリフォルニア州バークレー(Berkeley)市議会で16日、自治体規則にある「マンホール」や「マンパワー」など性を特定した用語を、「メインテナンス・ホール」や「ヒューマン・エフォート」(人的努力)など性別不問の言葉に置き換える条例が可決された。
市の公文書は、「He」や「Her」などの代名詞も「They」など性差のないものに置き換えられる。
最近カリフォルニア大学バークリー校を卒業し、3月に法案を提起したリゲル・ロビンソン(Rigel Robinson)市議会議員(23)によると、この変更は議会で議論になることもなく、満場一致で可決されたという。
「言葉には力がある。小さな動きではあるが、重要なことだ。」と成果を語った。さらに「(バークレー市の)男性名詞を中心とした自治体規則は、現実に即していない。」とし「女性やノンバイナリーの各個人は、同じく正確に表現される権利がある。我々の法律は皆のものであり、我々の条例はそれを反映すべきだ。」と述べた。
CBSニュースによると、カリフォルニア州では2018年、公文書におけるジェンダーを男女のみに定義せず、第3の選択肢としてノンバイナリーを加える性別認識法(Gender Recognition Act)が成立した。
現在メイン州やワシントンD.C.でも運転免許証にジェンダーニュートラルの記載を認める動きがある。
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全米屈指のリベラルな都市として知られるバークレー市では同日、カリフォルニア州で初めて新たなビルの建設に天然ガスを使用することを禁じた。2020年1月1日より施行される。