昨年メーガン妃がテレビで告白した王室内で受けた人種差別発言は、カミラ夫人によるものだったという。PageSixが、英ジャーナリストのトム・バウワー(Tom Bower)氏の新著「リベンジ」の抜粋を元に伝えた。
バウワー氏によると、この発言があったのは、メーガン妃との交際が公になった後、ヘンリー王子が英王室の邸宅クラレンス・ハウスで、チャールズ皇太子とカミラ夫人と面会した際。ヘンリー王子の説明では「真面目な内容と、ジョークを交えた」話し合いが行われたという。
この時、メーガン妃の結婚後の仕事や、警護の問題などが話題にのぼった。議論が子どもの話に及ぶと、カミラ夫人は「あなたたちの子どもが、赤毛のアフロヘアだとしたら、面白いじゃない」と冗談めかしたという。ヘンリー王子はその場では笑っていたが、この発言に対するメーガン妃の反応が全く異なっていたため、「楽しい」と感じた感情を、「怒り」へと変化させたという。
メーガン妃は2021年に出演したオプラ・ウィンフリーの番組で、名指しはしなかったものの、アーチーちゃんを妊娠中、王室メンバーの中で「子どもの肌の色がどれくらい黒いかを懸念する会話がなされたことを、ヘンリー王子から聞いた」と明かした。ヘンリー王子は、この会話について、オプラから意見を求められると「気まずい気分だった。少しショックだった」とその時の感想を語った。
バウワー氏は、メーガン妃が告白した「人種差別発言」は、今秋発売されるヘンリー王子の回顧録でも触れられていると予測。ヘンリー王子とカミラ夫人の「見解の相違」について、世間で検証されるだろうとしている。
回顧録は、米国人ジャーナリスト、J・R・モーリンガー氏がゴーストライターとして執筆に加わっている。メーガン妃も「英国王室から味わった苦痛」について訴えるなど、同氏に協力しただろうと主張。回顧録の中で、カミラ夫人は夫妻が英王室から離脱する理由になった人物として、描かれている可能性があると指摘している。
なお今年2月、エリザベス女王は、チャールズ皇太子が国王に即位した際、カミラ夫人が「王妃」になるよう望むことを表明したが、ヘンリー王子は反応を示さなかったという。
オプラの番組が英国で放送された後、エリザベス女王は異例の声明を発表。2人が提起した人種に関する問題に対して、懸念を表明した。「いくつかの記憶は異なる可能性がある」としつつも、真剣に受け止めており、「家族内部で対処する」と述べていた。