同氏は、乗客が入っていた圧力室が水圧に耐えられなかったのは、「当然のこと」だと指摘。チタンやその他の鋼鉄は残るため、それらが海底で発見された可能性を示唆した。
爆縮は「ミリ秒」単位で起こり、「彼らは、それが起きたことさえ分からなかっただろう」と語っている。「極めてネガティブな状況」だが、「実際は非常にポジティブ」と表現した。
111年前に事故で沈没した「タイタニック号」の見学ツアーには、英国の億万長者ハミッシュ・ハーディングさん、パキスタンの実業家シャザダ・ダウッドさんと19歳の息子スレマンさんの3人が参加した。このほかに、乗組員としてフランス人の深海探検家ポールアンリ・ナルジョレ氏、運営元のオーシャンゲートのストックトン・ラッシュCEOが乗っていた。同社は、1人あたり25万ドル(3,500万円)でツアーを販売していた。
ラッシュ氏は昨年、YouTubeのチャンネルで、「私は革新者として名を残したい。マッカーサー将軍は、ルールを破ったことで記憶に残ると言っていたと思う」と信条を語っていた。「これを造るのに一部のルールを破った。私のロジックと優れたエンジニアリングを背景にルールを破った。カーボンファイバーとチタン。それをやらないルールがあるが、私はやった」と述べていた。