「ぼったくり」シャネルの高級アドベントカレンダーが炎上

2023

シャネルがホリデーコレクションとして初めて発売したアドベントカレンダーが、あまりにもひどいと批判が殺到している。

発売されたのは、フレグランス「シャネル N°5」の100周年を記念したコレクターアイテム。米国での販売価格は、825ドル(約9万3,000円)で、オンラインでは既に完売している。

インフルエンサーのエリーゼ・ハーモンさんは3日、TikTokに、アンボックス動画を投稿し、感想を伝えた。

「シャネルのアドベントカレンダーは初めて。本当に価値があるか、見てみましょう」と話しながら、9番ボックスを開封。「ジョーク?」とツッコミながら、ロゴ入りステッカーを取り出した。(その後も複数のステッカーが出てくる)

続けて、リップ、ダストバッグ、キーチャーム、ネイル、ミラー、ブレスレット、スノーグローブ、ボトル型の紙置き、パラパラ漫画などの商品を、9回に分けて紹介。

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フレグランスのボトルの形をした外箱や、香水、ハンドクリーム、リップなど一部は、気に入ったようだったが、サンプルのような商品や、ミニチュア小物が多数含まれており、戸惑いや、苦笑い、落胆した様子を見せた。

現在、一連の投稿の再生数は6500万回近くに達している。

コメントには「(誇大広告で詐欺事件に発展した)ファイア・フェスティバル・アドベント・カレンダーだ」「ぼったくり」「オフィスや倉庫のサンプルをかき集めて、詰め込んだだけ?」「100ドルくらいの価値しかない」「返品しては?」「パラパラ漫画は犯罪級」といった辛辣な内容が、多数投稿されている。ハーモンさんのフォロワーが急増したことから、「800ドル以上払った価値があったらいいけど」と慰めの言葉をかけるユーザーも。

批判はシャネルのインスタグラムアカウントにまで及んだ。「カレンダーのことは忘れない」「シャネルは、もはや信じられない」などのコメントが殺到している。

ハーモンさんはさらに、シャネルのTikTokアカウントにブロックされたと投稿。ニューヨークタイムズによると、シャネル フレグランス・アンド・ビューティの広報担当者は、この投稿に対し、アカウントは現在アクティブではないと説明。「われわれのページは皆にオープンで、熱狂的な内容でも、批判的であっても、自由に書き込むことができる」と述べたという。

なお、コレクションの中身は、あらかじめホームページで公開されている。今回の炎上騒ぎについてタイムズは、シャネル初のアドベントカレンダーであり、高価かつ、期待値が高かっただけに、「裏切られた感覚は、より大きかった」と推測。ホリデーコレクションが「感謝を示すものではなく、カモだとみなしていると思われた」ことが原因ではないかとしている。

Mashup Reporter 編集部
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