認知症を患う実の母親を近親相姦したと告白したトランスジェンダーのユーチューバーが、バージニア州で逮捕・起訴された。ニューヨーク・ポストが伝えた。
起訴されたのはクリスティン・ウェストン・チャンドラー(Christine Weston Chandler)被告(39)。ネット上ではクリス・チャン(Chris Chan)や、自ら創作したキャラクター、ソニチュウ(Sonichu)の名で知られ、ウェブコミッククリエイター、ブロガー、ユーチューバーとして活動している。
地元グリーン郡保安官事務所は2日、フェイスブックで、チャンドラー被告自身が希望する女性名詞ではなく「he(彼)」と呼称したうえで、近親相姦の罪で起訴されたと明かした。「家族間の性犯罪に関する情報」が寄せられ、翌日に逮捕に踏み切ったという。チャンドラー被告は現在州内の留置場に収監されており、保釈の見通しは立っていない。保安官事務所は「別の罪状を追加する可能性も視野に引き続き捜査中」としている。
InsiderとABC系列の地元局は逮捕に至った経緯として、チャンドラー被告自らが79歳の実の母親、バーバラさんと性的関係を持ったと告白する通話音声がリークされたと報じた。通話の相手は女性で、素性は明かされていない。
報道によると、流出した音声テープの中でチャンドラー被告は「近親相姦好き」の夢物語が実現したなどと語っている。さらに「最初に手を出した」のはバーバラさんの方で、当初は「少し混乱した」としつつ、性交渉に成功するまで「何度か試みた」と告白。それから「3晩に一度」性的な関係を持つようになったと語った。また性交渉は「とてもとても興奮していた」ときに起きたとし、「神が許した」とも述べた。
バーバラさんはこれまでたびたびチャンドラー被告のブログに登場し、認知症を患っていることも語られている。ABC7によると、チャンドラー被告自身は自閉症を患っているという。
裁判で有罪となれば、最大で禁錮12年が科される可能性があるという。
チャンドラー被告は逮捕前、自分が逮捕されることを予期したとみられる内容をツイートしていた。先月30日、最後のツイートには「Turning In(出頭)」と書かれたカードの写真を添え、「今日のコレクティブカードは的確。Turning In」「今日はドラマが起きる。みんな、ドラマやゴシップ、噂話からは一歩引いた方がいい。そしてそれ以外のことに身をうずめるの」などとコメントしていた。「コレクティブ」は、ネットコミュニティーで人気のカードゲーム。
ブロガーのイーサン・ラルフ(Ethan Ralph)さんは、チャンドラー被告が逮捕される瞬間を動画で配信していた。動画では、保安官らに手錠をかけられ連行される様子と、それに対し、周囲から「教会へ行って」など掛け声が飛ぶ様子が確認できる。一方でチャンドラー被告も周囲に、「おとなしく従う。大丈夫」などと返し、「私はクリス・チャン・ソニチュ。ブルーハートの女神。私はへこたれない。CWCヴィル(CWCVille)も、私のソニチュウも、ロセチュウ(Rosechu)もみんな 不滅だから」などと自作のキャラクターに関して語るなどした。保安官がボディーチェックのため胸のあたりを触った瞬間「いい気持ち」とジョークを飛ばすなど、不敵さを垣間見せる一幕もあった。
母親のバーバラさんは過去数年にわたり、チャンドラー被告のブログに繰り返し登場し、親密な様子を見せていた。最近では先月11日に、髪を切ったという内容で投稿したものがあり「バービーちゃんが髪を切りました。私が切ったの。人の髪の毛を切ったのは初めて。とても素敵」などとコメントしていた。
英紙The Sunによると、チャンドラー被告とバーバラさんには逮捕歴があった。10年前、バーバラさんの運転する車がゲーム店のマネージャーをはねたことで、2人は罰金の支払いと地域の奉仕活動、1年間の保護観察に処せられた。チャンドラー被告は2014年にも、ゲーム店で詐欺行為をはたらき逮捕、執行猶予付きの有罪を言い渡されている。