米国の大統領経験者として史上初めて刑事訴追されたトランプ氏。マンハッタンで裁判がスタートしたが、大胆にも居眠りをする姿が目撃された。
ニューヨークタイムズの記者マギー・ハバーマン氏はCNNの番組に出演し、「トランプ氏は眠っていたようだ」と法廷内の様子を語った。同氏によると、トランプ氏は「口元をゆるませ、頭を胸の方に下げ、何度かうとうとしていたようだった」という。
コメディアンのジョン・スチュワートは自身の番組「The Daily Show」で、ハバーマン氏のコメントを紹介し「想像してみて、あまりに多くの犯罪をおかし、自分で自分の裁判に飽き飽きしている」と観客に語りかけ、笑いを誘った。
トランプ氏はこの日、記者団に裁判を非難。「われわれがこれまでに見たことのない政治的迫害」「アメリカに対する攻撃であり、それゆえ私はここにいることを誇りに思っている」と述べた。
スチュワート氏は「その通りだ。トランプは、アメリカに対する攻撃の一部となれることを非常に誇りに思っている」と議事堂襲撃事件を皮肉った。
コメディアンのジミー・キンメルも番組で、トランプ氏のコメントに言及。「彼は、ポルノ女優への口止め料支払い裁判を誇りに思っている。誰がそんなことを誇りに思う?なんてこった。両親が生きていたらよかったのに」とジョークを加えた。
さらに「こんなことは起こり得なかったというのは正しい。なぜならトランプは、ペニスがキノコみたいだったと言われたポルノ女優に口止め料を支払おうとして訴えられた最初の米国大統領だからだ。リンカーンは決してそうではなかった!」とトランプ氏の言い分を認めた。
居眠りについても、「バイデン大統領だったらと想像してみて。トランプは、彼が昏睡状態に陥ったと言い、Foxニュースは、クリスマスまでこれを語り続けるだろう」と予想。裁判期間についても、6週間もしくは「法廷画家が持っているオレンジがなくなるまで、いずれか早い方だ」とトランプ氏のブロンズカラーのメイクアップをジョークにした。