SNS炎上で自殺未遂の過去「クレイジー・リッチ!」女優が告白

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2018年米公開の大ヒット映画「クレイジー・リッチ!」に出演したアジア人女優、コンスタンス・ウー(Constance Wu)が約3年ぶりにツイッターを更新し、SNSでの発言が炎上したことで、自殺を試みるほど追い詰められた経験を明かした。

ウーは2019年、自身が出演するテレビドラマ「Fresh Off the Boat」の新シーズンの継続が決定したことについて、ツイッターで「いま落ち込んでおり、文字通り泣いている」とFワードを交えながら、不満を表明した。これに対し、ドラマを楽しみにしていたファンからは、落胆や非難の声が相次いだ。

ウーは当時、この発言についてLos Angeles Timesとのインタビューで「真に情熱を注いできたプロジェクトを、断らなければならなかったからだ」と釈明。「追い求め、探していた仕事を諦めなければならず、動揺した」と語っている。なお「Fresh Off the Boat」は2020年にシリーズを終了している。

アジア系からも非難

ウーは、今回SNSに投稿した長文の中で、ドラマに対する自身の「不注意なツイート」でネットが炎上したことで、自分の発言は「ひどかったと感じた」と当時の心境を振り返った。

仲間のアジア人女優からも「アジア系アメリカ人コミュニティを傷つけた」と複数のDMを受け取ったことで、「自分はこれ以上、生きている価値がないと思い始めた」と明かした。さらに「アジア系の人々の顔に泥を塗ったということは、私はいない方がいい」とも考えるようになり、「これらのDMが、私に命を絶つように促したというのは非現実的なようだが、実際にそれは起きた」と説明。友人の発見によって、緊急医療室へと搬送されたと告白した。

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この時の出来事を「人生で多くのことを考え直した恐ろしい瞬間」だったと振り返った。その後数年間、女優としてのキャリアを休止させ、「メンタルヘルスに集中した」という。

ウーは、アジア系の人々はメンタルヘルスに関して「十分に語らない」と指摘。何かを勝ち取った時には、すぐに祝うことができる一方、「不快な出来事に関して、多くの人々はそれらを避けようとする」とアジア系コミュニティの性質について語った。

炎上した際、アジア系の同僚は、ウーを「避けるか、無視を決め込んだ」という。これに傷つけられたと同時に「苦しんでいる人々に手を差し伸べ、思いやりを示すことがいかに重要であるか」を感じたと語っている。今回出版した著書「Making a Scene」は、この時の経験がきっかけになったと述べた。

「3年前の自分に対し、勇気を出してこの物語をシェアする義理があった」と述べ、「心地よく思わないことについても、人々が話し合うことの助け」になることを願っていると締めくくった。

米自殺防止ライフライン:1-800-273-8255、東京自殺防止センター:03-3207-5040 (befrienders-jpn

Mashup Reporter 編集部
Mashup Reporter 編集部です。ニューヨークから耳寄りの情報をお届けします。