ニューヨーク市議会は28日、レストランの子供用セットメニューに、炭酸飲料などの砂糖入り飲料を含めることを禁止する「ヘルシー・キッズ・ミール」(Healthy Kids’ Meals)法案を可決した。
法案が成立した場合、子供用メニューの中から選択できる飲料は、水もしくは低脂肪牛乳、100%のフルーツジュースのみとなる。違反したレストランには、罰金が科せられる。
法案は、ベン・カロス(Ben Kallos)市議会議員が提出し、コーリー・ジョンソン(Corey Johnson)議長が支持した。
昨年8月には、米国飲料協会(American Beverage Association)や会員のコカ・コーラ社、キューリグ・ドクター・ペッパー社、ペプシコ社が法案を支持すると表明。子供用メニューから、砂糖入り飲料を自主的に取り除くレストランを、支援すると発表した。
法案はビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長の署名をもって、成立する。
消費者団体CSPIによると、現在カリフォルニア州を含む10以上の自治体で、同様の法案が成立している。
マクドナルドやウェンディーズ、バーガーキングなどのチェーン店が、子供用メニューから砂糖入り飲料を除外したが、75%の上位レストランチェーンでは、砂糖入り飲料が子供用メニューに含まれている。
砂糖入り飲料は、糖尿病や心臓病、肥満の主な原因とされる。米国心臓協会(AHA)は、子供たちの1週間における砂糖入り飲料の摂取量は、8オンス(236ミリリットル)以下としている。
しかし、現状では、多い子供でその10倍となっている。
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