バイデン氏の衰退隠蔽はジャーナリズム史上最悪のスキャンダル、ベテランジャーナリスト

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「これはジャーナリズム史上最悪のスキャンダルだ。なぜなら、誰もが何が起きているかを知っていたし、国民も知っていたのに、隠蔽が続けられた・・」。

バイデン氏の大統領選撤退の動きをいち早くスクープしたジャーナリスト歴30年を超えるベテラン、マーク・ハルぺリン氏は、Foxニュースの元司会タッカー・カールソン氏のインタビュー番組で、撤退劇の裏側、ハリス氏とバイデン氏との関係について語った。

ハルぺリン氏は、ABCニュースのディレクター、MSNBCの政治アナリストを経て、現在ニュースマックスの番組ホストを務めている。

同氏によると、バイデン氏の認知能力の低下は7年前から見られていたが、決定的だったのは2022年に開かれたホワイトハウス記者会見で、その前月に自動車事故で死亡した女性議員の名を呼んだことだった。

バイデン氏の能力低下が著しいことは、ホワイトハウスの記者に個人的に尋ねれば誰もが認めるほどの周知の事実であったという。それでも隠され続けたのは、トランプ氏を勝たせたくないという欲求からであり、上司や編集者、エグゼクティブプロデューサーが聞きたがらなかったからだと指摘。最悪なことは、報道の問題を省みることなく、同じ記者らが報じ続けていることだと批判した。

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「選択の余地がなくなると、彼らは彼(バイデン)に反旗を翻し、7年間の隠蔽工作の共謀者としての参加を決して認めようともせず、同じ人々が新しい候補者を報道している」。

ホワイトハウスの周囲や民主党議員は今日にいたっても、認知能力の著しい低下を撤退の原因と認めていないとした上で、「これは本当に怖い。北朝鮮や共産主義の中国を超えている、それを超えている」と語った。

バイデン氏の撤退に主要な役割を果たしたとされる民主党の重鎮ナンシー・ペロシ氏は、当初ハリス氏を後継候補にすることに反対で、ペンシルベニア州のジョシュ・シャピロ知事を望んでいたという。選出方法は党大会前、または党大会でオバマ氏やクリントン氏の息のかかった数人の候補者が演説を行い、投票を実施する「2段階プロセス」を考えており、オバマ氏も同意見だった。

こうしたプロセスが省かれた理由について、ハリス氏が副大統領で有色人種の女性であることや、バイデン氏に集まった寄付金を容易く使えるという極めて有利な立場にあったと指摘。さらに候補者と目されていた人物らは比較的若手で、多大なアドバンテージのあるハリス氏に挑戦しようとする者がいなかったと語った。

一方のハリス氏は、バイデン氏が撤退を表明した7月21日の「かなり前」から指名獲得に向けて動いており、潜在的な副大統領候補の審査など水面下で検討を進めていた。

ハルぺリン氏は、ハリス氏がバイデン氏に会った時はたいてい元気だったかもしれないが、具合の悪い様子を目にしたことがあるのは確かとしつつ、「彼女が隠蔽工作との関係を説明していないのは、信じられない。彼女は深く関わっていた」と語った。

勝敗の行方について、「すべての変数はトランプ氏に向かっている」とトランプ氏有利との見方を示した。

民主党内の一部ではハリス氏の選出に懐疑的な声が上がっているという。

ハリス氏の政治家としての資質について、「彼女の最大の弱みは決断力がなく、厳しい決断をしたがらない」と指摘。H・W・ブッシュ以来、歴代大統領は自党の過ちを前提とした政策提案をキャンペーンの中心に据えてきたが、「彼女は党には何も間違いがないと考えているようだ」と語った。

さらに、「彼女は批判されることが嫌いで、むしろ立場を取らないようにしている」としたほか、「彼女は政策のアイデアの源泉ではない」と述べるなど、政策立案が不得意で、トランプ氏のアイデアを模倣しているのはそのためとの考えを示した。

Mashup Reporter 編集部
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