ニューオーリンズ発祥の米フライドチキンチェーン大手「ポパイズ・ルイジアナ・キッチン」(Popeye’s Louisiana Kitchen)が、満を持してチキンサンドイッチを新発売。ニューヨークの各店舗で完売が続出し、話題となっている。
チキンサンドは、大手各社がしのぎをけずる激戦市場。ニューヨークでも大手チックフィレイ (Chick-fil-A)が、ロウアーマンハッタンに世界最大規模の店舗をオープンしたり、フィリピンのマクドナルドことジョリビー(Jollibee)がマンハッタンに初進出したりと、チキン系のファストフードチェーンの動向は大きな話題となる。
SNSでチキンサンドバトルが勃発
ポパイズがツイッターで新商品を告知すると、競合他者が次々とツイッターで自社製品をPRを行い、チキンサンドバトルに発展した。
チックフィレイは、わが社の”オリジナル”チキンサンドこそ最高だとアピールした。
このツイッターに対し、経営者が同性愛者に反対の立場を示していることから、LGBTQサポーターから反発のツイートが寄せられ、やや炎上気味となった。
ポパイズは、「美味しいの?」とチックフィレイに返答し、さらにヒートアップ。
2社のやりとりに参戦したのは、300万人のフォロワーを持つウェンディーズ(Wendy’s)。「ここではどちらの愚か者が、2番目に美味しいチキンサンドかを争っているのかな。」とツイート。
ポパイズも負けじと「誰かが私たちのビスケットを食べたようだ。喉がとても乾いているように見える。」と返信。ウエンディーズはさらに「はは。そのジョークと同じくらい、食べ物も味気ないと思われる。」と言い返した。
その後もチャーチズ・チキン(Church’s Chicken)やニューヨークのシェイク・シャックなどが参戦し、激しいやりとりが行われた。
ニューヨーク店では品切れ続く
これらのファストフードチェーン店のSNSのやり取りは、ファンを巻き込み#ChickenWarsのハッシュタグで拡散され、メディアでも多数紹介されたため、新商品を紹介したポパイズには、客が殺到した。
PIX11によると、1週間でポパイズのツイッターのフォロワーは25%増加したという。
マンハッタンの数店舗でも、チキンサンドイッチは品切れの状態が続いている。タイムズスクエア店では、せめてチキンだけでもと店内には行列ができている。